2024年から新NISA制度が始まり、投資を始める方が増えています。
投資初心者の方にとって、証券口座の開設や投資信託選びと同時に、どの決済方法を使うか迷う方もいるのではないでしょうか?
実は、NISAの積立投資をクレジットカード決済で行うことで、ポイントを貯めながらお得に資産形成を進めることができます。
しかし、クレジットカード決済にはいくつかの注意点も…。
この記事では、NISAの積立投資でクレジットカード決済を活用するメリット・デメリット、おすすめの証券会社とクレジットカードの組み合わせ、注意点を詳しく解説します。
この記事を読めば、あなたにぴったりのNISA積立方法が見つかるはず!ぜひ最後まで読んで、投資を成功させましょう!
NISAのクレカ積立とは?仕組みをわかりやすく解説!
NISAのクレカ積立とは、毎月コツコツ積み立てたい投資信託の購入を、クレジットカード決済で行う方法です。
銀行口座からの自動引き落としではなく、クレジットカード払いにすることでポイントが貯まる点が大きなメリットです。
仕組みはシンプルで、証券会社にクレジットカード情報を登録するだけでOK。
あとは、設定した積立日に、指定した金額が自動的にクレジットカードで決済され、投資信託が購入されます。
この時、クレジットカード会社によって異なりますが、投資信託の購入金額に応じてポイントが付与されます。
貯まったポイントは、投資に回したり、普段の買い物に使ったり、様々な使い道があります。
【メリット・デメリット早見表】NISAをクレカ積立にする前に知っておきたいこと
NISAのクレカ積立には、メリットだけでなく、デメリットも存在します。
メリット・デメリットを理解した上で、自分にとって最適な方法を選びましょう。
メリット
メリット | 説明 |
ポイントが貯まる | 投資信託の購入金額に応じて、クレジットカードのポイントが貯まります。 |
買付忘れがない | 自動で決済されるため、買い忘れの心配がありません。 |
現金がなくても積立投資ができる | クレジットカード決済なので、銀行口座に入金する手間が省けます。 |
ポイントを使って投資できる | 証券会社によっては、貯まったポイントを使って投資信託を購入できます。 |
デメリット
デメリット | 説明 |
利用できるクレジットカードが限られる | 証券会社によって、利用できるクレジットカード会社が限定されています。 |
買付日を選べない | クレジットカード会社によって、買付日が決まっています。 |
ポイント還元率が変更される可能性がある | クレジットカード会社の都合により、ポイント還元率が変更になる場合があります。 |
ポイントの有効期限に注意が必要 | クレジットカードのポイントには有効期限がある場合があります。 |
クレジットカードの使いすぎに注意が必要 | 投資とは別に、クレジットカードでの支出が増えてしまう可能性があります。家計管理をしっかり行い、無理のない範囲で積立投資を行いましょう。 |
NISAのクレカ積立に向いている人・向いていない人
NISAのクレカ積立は、すべての人にとって万能な方法ではありません。
メリット・デメリットを踏まえ、以下のような人はクレカ積立に向いていると言えるでしょう。
向いている人
- ポイントを貯めたい人
クレジットカードのポイントを効率的に貯めたい人にとって、NISAのクレカ積立は最適な方法です。
高還元率のクレジットカードを選べば、より多くのポイントを獲得できます。 - 買付忘れをなくしたい人
ついつい投資信託の購入を忘れてしまう人は、自動で決済されるクレカ積立を利用することで、買い忘れを防ぎ、着実に積立てられます。 - 銀行口座への入金の手間を省きたい人
クレカ積立なら、証券口座へ事前に資金を移動させておく必要がありません。
給料日やクレジットカードの引き落とし日などを考慮して、無理のない範囲で積立設定を行いましょう。
向いていない人
- 特定のクレジットカードを使いたい人
証券会社では利用できるクレジットカードが限られます。
すでにメインで使っているクレジットカードがあり、それ以外のカードを使うつもりがない人は、注意が必要です。 - ポイントよりも手数料の安さを重視する人
投資信託には、保有期間に応じて「信託報酬」と呼ばれる手数料が発生します。
ポイント還元率よりも、信託報酬の安さを重視するのであれば、クレカ積立ではなく、手数料の安い投資信託を選びましょう。 - クレジットカードの使いすぎに不安がある人
クレカ積立は便利ですが、クレジットカードの使いすぎにつながる可能性も。
ついつい使いすぎてしまう人は、口座引落など、他の決済方法を検討しましょう。
【2024年最新版】NISAのクレカ積立に対応している証券会社を徹底比較!
NISAのクレカ積立に対応している証券会社は増加しており、それぞれに特徴があります。
主な証券会社のサービス内容を比較してみましょう。
証券会社名 | NISAの積立投資枠で買える銘柄数 | 対応しているクレジットカード | ポイント還元率 | ポイント投資 | 買付手数料 | その他の特徴 |
SBI証券 | 211本 | 三井住友カード、Oliveなど | 0.5%〜5.0% | ○ | 無料 | 取り扱い銘柄数が多く、ポイント投資にも対応。 |
楽天証券 | 206本 | 楽天カード | 0.5%〜1.0% | ○ | 無料 | 楽天ポイントを貯めて投資に活用できる。楽天経済圏のユーザーにおすすめ。 |
マネックス証券 | 202本 | マネックスカード | 1.0%〜1.1% | ○ | 無料 | 米国株やCFD取引など、投資上級者向けのサービスも充実。 |
auカブコム証券 | 209本 | au PAYカード | 1.0% | ○ | 無料 | auユーザーならポイントが貯まりやすい。投資情報サービスも充実。 |
PayPay証券 | 96本 | PayPayカード | 0.7%(上限350P) | ○ | 無料 | PayPayポイントを貯めて投資に活用できる。PayPayユーザーにおすすめ。 |
tsumiki証券 | 5本 | エポスカード | 0.1%〜0.5% | ○ | 無料 | LINEポイントで投資信託が買える。投資初心者向けのシンプルなサービス。 |
セゾンポケット | 2本 | セゾンカード | 0.1%〜0.5% | ○ | 無料 | セゾンポイントを貯めて投資に活用できる。 |
松井証券 | 167本 | クレジットカード非対応 | - | - | 無料 | 現物取引の手数料が無料。 |
※2024年6月現在の情報です。最新の情報は各社のウェブサイト等で必ずご確認ください。
【NISAのクレカ積立】証券会社×クレジットカードおすすめ組み合わせを徹底比較
数ある証券会社とクレジットカードの中から、特におすすめの組み合わせを3つ紹介します。
それぞれのメリット・デメリットを踏まえ、自分に合った組み合わせを選びましょう。
おすすめ組み合わせ① SBI証券×三井住友カード
「SBI証券×三井住友カード」の組み合わせは、ポイント還元率の高さと使い勝手の良さが魅力です。
SBI証券×三井住友カードのメリット
- SBI証券はNISAで買える投資信託の銘柄数が多く、積立金額100円から、ポイント投資対応、NISAの買付手数料無料と、NISAの口座開設におすすめの証券会社です。
- 三井住友カードは、ポイント還元率が0.5%~5.0%と高還元率。
貯まったVポイントは、ポイント投資、Amazonギフト券やnanacoポイントへの交換など、幅広く利用できます。
SBI証券×三井住友カードのデメリット
- ポイント還元率を最大限に引き出すには、年会費の高いゴールドカードまたはプラチナプリファードカードへの加入が必要です。
SBI証券×三井住友カードはこんな人におすすめ!
- ポイント還元率の高いクレジットカードでNISAを始めたい人
- 貯まったポイントを投資に回したい人
- 普段使いのクレジットカードとしても利用したい人
SBI証券の基本情報
項目 | 内容 |
NISA銘柄数 | つみたて投資枠:211本 |
積立金額 | 100円以上、1円単位 |
ポイント投資 | ○ |
買付手数料 | 無料 |
その他の特徴 | 投資信託の保有残高に応じてTポイント・PayPayポイント、Pontaポイント・dポイント・JALマイルなどから好きなポイントを貯めることが可能。 |
公式サイト | https://www.sbisec.co.jp/ |
三井住友カードの基本情報
【三井住友銀行「Olive(オリーブ)」徹底解説!メリット・デメリット、利用の流れ、お得なキャンペーン情報も!】
おすすめ組み合わせ② SBI証券×Olive(オリーブ)
Olive(オリーブ)は、2023年3月に三井住友銀行が開始したサービスです。
「SBI証券×Olive」の組み合わせは、SBI証券の使いやすさはそのままに、Oliveの特典も受けられるお得な組み合わせです。
SBI証券×Oliveのメリット
- SBI証券はNISA積立におすすめの証券会社。
- Oliveは、三井住友銀行の口座、クレジットカード、ポイント払いを1つのアプリでまとめて管理できる便利なサービス。
- Oliveアカウントを開設すると発行される「Oliveフレキシブルペイ」をSBI証券のクレカ積立に設定することで、コンビニ・飲食店などの対象店舗でポイント還元率が最大20%!
SBI証券×Oliveのデメリット
- Oliveのクレジットカードは、国際ブランドがVisaのみ。
SBI証券×Oliveはこんな人におすすめ!
- SBI証券でNISAを始めたい人
- Oliveのサービスに興味がある人
- コンビニ・飲食店をよく利用する人
Olive(オリーブ)の基本情報
カード名 | 年会費 | ポイント | ポイント付与率 | 主なポイントの使い道 | |
Oliveフレキシブルペイ | 永年無料 | Vポイント | 0.5% | ポイント投資、三井住友カードの請求分支払い、Visaプリペイドへのチャージ、提携店での会計など | |
Oliveフレキシブルペイ ゴールド | 5,500円 | Vポイント | 1.0% | ポイント投資、三井住友カードの請求分支払い、Visaプリペイドへのチャージ、提携店での会計など | |
Oliveフレキシブルペイ プラチナプリファード | 33,000円 | Vポイント | 5.0% | ポイント投資、三井住友カードの請求分支払い、Visaプリペイドへのチャージ、提携店での会計など |
おすすめ組み合わせ③ 楽天証券×楽天カード
「楽天証券×楽天カード」の組み合わせは、楽天経済圏のユーザーには非常におすすめです。
楽天ポイントを貯めやすく、使いやすいため、ポイントを効率的に活用できます。
楽天証券×楽天カードのメリット
- 楽天証券は、NISAの取扱銘柄数が多く、積立金額も100円~と少額から始められます。
ポイント投資にも対応しており、買付手数料は無料です。 - 楽天カードは、新規入会時のポイント進呈、通常のクレジットカード支払いに対し1.0%のポイント還元など、ポイントを貯めやすい仕組みが充実しています。
貯まった楽天ポイントは、楽天証券でのポイント投資、楽天カードの請求分支払い、楽天市場や街中にある提携店での買い物などに利用できます。
楽天証券×楽天カードのデメリット
- 楽天経済圏以外では、ポイント還元率が低くなってしまう可能性があります。
楽天証券×楽天カードはこんな人におすすめ!
- 楽天経済圏のサービスをよく利用する人
- ポイントを貯めて、投資や買い物に活用したい人
楽天証券の基本情報
項目 | 内容 |
NISA銘柄数 | つみたて投資枠:206本 |
積立金額 | 100円以上、1円単位 |
ポイント投資 | ○ |
買付手数料 | 無料 |
公式サイト | https://www.rakuten-sec.co.jp/ |
楽天カードの基本情報
カード名 | 年会費 | ポイント | ポイント還元率 | 主なポイントの使い道 | |
楽天カード | 永年無料 | 楽天 ポイント | 0.5%~1.0% | ポイント投資、請求額への充当、楽天市場での買い物、提携店での会計など | |
楽天ゴールドカード | 2,200円 | 楽天 ポイント | 0.75%~1.0% | ポイント投資、請求額への充当、楽天市場での買い物、提携店での会計など | |
楽天プレミアムカード | 11,000円 | 楽天 ポイント | 1.0% | ポイント投資、請求額への充当、楽天市場での買い物、提携店での会計など |
【簡単解説】NISAのクレカ積立の始め方
NISAのクレカ積立を始めるには、以下の3つのステップが必要です。
- 証券会社の口座開設
NISA口座を開設するには、まずは証券会社で口座を開設する必要があります。
ネット証券であれば、オンライン上で簡単に手続きできます。 - クレジットカードの準備
証券会社で口座開設が完了したら、NISAの積立に利用するクレジットカードを用意しましょう。
すでに持っているクレジットカードを利用することもできますし、新しくクレジットカードを作ることもできます。 - NISA口座の開設・積立設定
証券会社とクレジットカードの準備ができたら、証券会社のウェブサイトまたはアプリでNISA口座を開設し、積立設定を行いましょう。
積立金額、積立日、購入する投資信託などを設定します。
【NISAのクレカ積立】運用実績をシミュレーション!
NISAのクレカ積立で、実際にどれくらいポイントが貯まるのか、シミュレーションしてみましょう。
【設定条件】
- 積立金額:毎月3万円
- 運用期間:20年間
- 年間リターン:3%
- クレジットカードポイント還元率:1%
【シミュレーション結果】
- 投資元本総額:720万円(3万円/月 × 12ヶ月 × 20年)
- 投資収益合計:約300万円
- 20年間で受け取れるポイント総額:約72万円(3万円/月 × 1% × 12ヶ月 × 20年)
上記のシミュレーションでは、20年間で約72万円分のポイントが貯まっています。
ポイントは、投資に回したり、普段の買い物に利用したりすることができます。
NISAのクレカ積立に関するよくある質問
NISAのクレカ積立について、よくある質問をまとめました。
Q. NISAのクレカ積立で、ポイントの二重取りはできる?
A. 残念ながら、NISAのクレカ積立でポイントの二重取りはできません。
NISA口座で投資信託を購入した場合、クレジットカード会社のポイント付与対象となるのは、投資信託の購入金額のみとなります。
Q. NISAのクレカ積立で貯めたポイントは、いつ付与される?
A. クレジットカード会社や証券会社によって異なりますが、積立月の翌月~翌々月に付与されるケースが多いようです。
詳細は、各社のウェブサイト等でご確認ください。
Q. NISAのクレカ積立で、積立金額を変更することはできる?
A. はい、積立金額を変更することができます。
変更方法は、証券会社のウェブサイトまたはアプリから手続きできます。
まとめ|NISAのクレカ積立を賢く活用して、お得に資産形成を始めよう!
この記事では、NISAのクレカ積立について、メリット・デメリットやおすすめの証券会社とクレジットカードの組み合わせなどを詳しく解説しました。
NISAのクレカ積立は、ポイントを貯めながら投資できるお得な制度です。
ぜひこの記事を参考にして、自分に合った方法でNISAを始めてみて下さい。
改めて、NISAのクレカ積立のメリットを確認しましょう!
- ポイントが貯まる!
- 買い忘れがない!
- 現金がなくても積立投資ができる!
証券会社によって、NISAのクレカ積立で利用できるクレジットカード会社やポイント還元率は異なりますので、事前に確認しておきましょう。
投資にはリスクが伴います。投資する際は、リスクをよく理解した上で、自己責任で行ってください。
選ばれてNo.1