【2024年最新】S&P10とは?特徴やNASDAQ100・FANG+との違いを徹底解説!

ナナ

こんにちは。ナナです。
このブログでは、新NISAを使った投資について基本から分かりやすく紹介していきます。
自分の未来は自分で切り開く、その一歩を一緒に踏み出しましょう!

「S&P10って最近よく聞くけど、実際どんな指数なの?NASDAQ100やFANG+と何が違うの?」

そんな疑問をお持ちのあなたへ。S&P10は、米国株の中でも特に注目度の高い、時価総額上位10社に集中投資できる指数です。

アメリカ経済の心臓部ともいえる巨大企業のパフォーマンスを、ダイレクトに感じ取れるのが最大の魅力と言えるでしょう。

本記事では、S&P10の特徴を分かりやすく解説し、NASDAQ100やFANG+との違いを徹底比較していきます。

さらに、投資初心者の方にも分かりやすいよう、S&P10への投資方法や注意点も詳しく解説しますので、ぜひ最後まで読んでみて下さい。

S&P10とは?ハイテク巨人への集中投資で米国経済の成長を掴む!

S&P10は、アメリカのS&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社が算出・公表している指数で、正式名称は「S&P500トップ10インデックス」と言います。

その名の通り、米国を代表する500社の株式で構成されるS&P500の中から、時価総額上位10社を選んで投資対象とした指数です。

つまり、S&P10に投資するということは、米国経済を牽引する巨大企業に的を絞って投資するということになります。

なぜS&P10が注目されているのか?その理由を徹底解説!

S&P500の上位10社だけで構成されるS&P10。

なぜ、今、これほどまでに注目を集めているのでしょうか?

その理由は、近年のビックテック企業の目覚ましい成長にあります。

ご存じの通り、Apple、Microsoft、Amazon、Google、Facebook(現Meta)といった巨大ハイテク企業は、私たちの生活に欠かせないサービスを提供するだけでなく、世界経済においても圧倒的な存在感を示しています。

これらの企業は、コロナ禍においても業績を伸ばし続け、S&P500全体の成長を牽引してきました。

そして、このビックテック企業の多くは、S&P10の構成銘柄にも含まれているのです。

S&P10は、まさに「時代の寵児」ともいえるビックテック企業の成長を、効率的に享受できる投資対象として、大きな期待を集めているのです。

S&P10への投資で期待できるリターンは?

「S&P10って儲かるの?」

気になるところですよね!

S&P10は、2024年5月に設定されたばかりなので、正確な運用実績はまだ算出できません。

しかし、S&P10の母体となるS&P500は、過去10年間で約2.4倍、年率平均11.8%と、非常に高いリターンを記録しています。

S&P10は、そのS&P500の中でも特に成長力の高い上位10社に絞って投資するため、S&P500を上回るリターンが期待できると言えるでしょう。

指数過去10年間のリターン年率平均リターン
S&P500約2.4倍11.8%
S&P10--

※S&P10は2024年5月設定のため、過去10年間のデータはありません。

S&P10に投資する3つのメリット

S&P10に投資するメリットは、以下の3つが挙げられます。

  1. 米国経済を牽引する巨大企業への集中投資
  2. 時価総額加重平均型で効率的な投資
  3. 信託報酬が安い!

それぞれ詳しく解説していきます。

メリット1. 米国を代表する巨大企業への集中投資

S&P10の構成銘柄は、Apple、Microsoft、Amazon、NVIDIAなど、世界的に有名な巨大ハイテク企業が中心となっています。

これらの企業は、世界経済に大きな影響力を持つだけでなく、今後も高い成長が期待されています。

私たちの生活に欠かせないスマートフォンやクラウドサービス、eコマースなど、様々な分野でイノベーションを起こし続けているビックテック企業。

S&P10に投資することで、これらのハイテク巨人の成長をダイレクトに享受できる可能性があります。

メリット2. 時価総額加重平均型で効率的な投資

S&P10は、時価総額加重平均型を採用しています。

時価総額加重平均型とは、時価総額の大きい企業ほど投資比率が高くなる仕組みのこと。

つまり、S&P10は、常に最も勢いのある上位10社に、効率的に投資できるようになっているのです。

投資の世界では、「強いものがより強くなる」という傾向が見られることが多く、時価総額上位の企業は、今後も成長を続ける可能性が高いと考えられています。

市場環境の変化に合わせて自動的に組み替えが行われるため、投資家が自分で銘柄を選定したり、入れ替えを行う手間もかかりません。

メリット3. 信託報酬が安い!

投資信託を選ぶ上で、忘れてはいけないのがコストです。

コストは、運用会社に支払う手数料である「信託報酬」で確認することができます。

信託報酬は、運用成績に直接影響するため、できるだけ低いものを選ぶようにしましょう。

S&P10に連動する投資信託「トラッカーズS&P500トップ10インデックス」の信託報酬は、0.10725%と、非常に低コストとなっています。

長期投資になればなるほど、コストの差はリターンに大きく影響するため、信託報酬の安さは大きなメリットと言えるでしょう。

S&P10に投資する2つのデメリット

メリットが多いS&P10ですが、デメリットも存在します。

  1. ハイテクセクターへの集中投資によるリスク
  2. 構成銘柄数が少ないことによるリスク

それぞれ詳しく見ていきましょう。

デメリット1. ハイテクセクターへの集中投資によるリスク

S&P10は、ハイテクセクターに大きく偏った構成となっています。

そのため、ハイテクセクターが不調に陥った場合には、S&P10全体のパフォーマンスも悪化してしまうリスクがあります。

また、ハイテク以外のセクターが大きく成長した場合にも、S&P10は取り残されてしまう可能性があります。

デメリット2. 構成銘柄数が少ないことによるリスク

S&P10は、わずか10社という少数の銘柄で構成されているため、1社の業績悪化がS&P10全体に大きな影響を与えてしまうリスクがあります。

例えば、S&P10の構成銘柄であるAppleが不調に陥った場合、S&P10全体のパフォーマンスも大きく下落してしまう可能性があります。

NASDAQ100、FANG+とは?それぞれの特徴を解説!

S&P10と比較されることが多い、NASDAQ100とFANG+。

これらの指数についても、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

NASDAQ100とは?米国新興市場の代表的な指数!

NASDAQ100は、アメリカのNASDAQ市場に上場している企業のうち、時価総額上位100社に投資する指数です。

「NASDAQ=ハイテク企業」というイメージを持つ方もいるかもしれませんが、実際には金融セクターを除く、一般消費財・サービス・ヘルスケア・生活必需品といった幅広いセクターの企業で構成されています。

NASDAQ市場は、AppleやMicrosoft、Amazon、Googleといった巨大ハイテク企業が多く上場していることで有名ですが、それ以外にも、StarbucksやPepsiCo、Costcoといった、私たちの生活に身近な企業も数多く上場しています。

構成銘柄は毎年見直され、企業の業績や市場の変化に応じて入れ替えが行われます。

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FANG+とは?世界を席巻するビックテック企業に集中投資!

FANG+は、NYSE(ニューヨーク証券取引所)の親会社であるICEのグループ会社が算出する指数で、NASDAQ市場の中から世界を牽引するビックテック10社に絞って投資します。

FANG+の「FANG」とは、

  • Facebook(現Meta)
  • Amazon
  • Netflix
  • Google

の4社の頭文字から取ったものです。

これらの企業は、世界経済に大きな影響力を持つ「GAFAM」としても知られていますね。

FANG+は、GAFAMに加えて、以下の6社を構成銘柄としています。

  • Apple
  • NVIDIA
  • Tesla
  • Broadcom
  • Snowflake
  • Microsoft

FANG+は、定期的に銘柄の入れ替えが行われていますが、原則としてFANGの4社は固定で組み入れられています。

S&P10、NASDAQ100、FANG+ 徹底比較!

S&P10、NASDAQ100、FANG+を以下の5つの項目で徹底比較します。

  1. 構成銘柄の決まり方
  2. リターン
  3. リスク
  4. 費用
  5. 投資対象銘柄

1. 構成銘柄の決まり方

3つの指数は、それぞれ異なる方法で構成銘柄を決定しています。

  • S&P10 & NASDAQ100:時価総額加重平均型

S&P10とNASDAQ100は、どちらも時価総額加重平均型を採用しています。

時価総額加重平均型とは、時価総額の大きい企業ほど、投資比率が高くなる仕組みのこと。

つまり、その時点で最も時価総額の大きい企業に、より多くの投資を行うことになります。

投資の世界では、「強いものがより強くなる」という傾向が見られることが多く、時価総額上位の企業は、今後も成長を続ける可能性が高いと考えられています。

  • FANG+:均等加重平均型

FANG+は均等加重平均型を採用しています。

均等加重平均型とは、時価総額に関わらず、全ての銘柄に均等に投資を行う仕組みのこと。

小型株であっても大型株であっても、同じ比率で投資が行われます。

2. リターン:過去10年間でどれくらい儲かった?

気になるのはやはりリターンですよね!

過去10年間のリターンを比較してみましょう。

指数過去10年間のリターン(年率)
S&P50018.5%
NASDAQ10019.1%
NYSE FANG+27.8%

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※S&P10は2024年5月設定のため、過去10年間のデータはありません。

過去10年間で見ると、FANG+が最も高いリターンを記録しています。

これは、FANG+が、2015年という早い段階からNVIDIAやテスラといった、その後大きく成長したハイテク企業を組み入れていたことが要因と言えるでしょう。

S&P10は、設定されたばかりで過去の実績はありませんが、S&P500の中でも特に成長力の高い上位10社に絞って投資するため、高いリターンが期待できるでしょう。

NASDAQ100は、FANG+ほどのリターンではありませんが、100社に分散投資しているため、安定したリターンが期待できます。

3. リスク:どれくらい値動きする?

リターンが高いということは、それだけリスクも大きいということ。

過去10年間のリスク(株価の変動幅)を比較してみましょう。

指数過去10年間のリスク(年率)最大変動幅最小変動幅
S&P500トップ1021.7%40.2%-3.2%
NASDAQ10021.7%40.8%-2.6%
NYSE FANG+28.4%56.2%-0.6%

【金融庁公式新NISAのよくある質問はこちらから】

過去10年間で見ると、FANG+が最もリスクが高いという結果になりました。

これは、FANG+が少数のハイテク企業に集中投資しているため、個別企業の業績や市場環境の影響を受けやすいことが要因と考えられます。

S&P10も、ハイテクセクターへの集中投資という点ではFANG+と同様のリスクを抱えています。

NASDAQ100は、100社に分散投資しているため、リスクは比較的低いと言えるでしょう。

4. 費用:投資にかかるコストは?

投資信託を選ぶ上で、忘れてはいけないのがコストです。

コストは、運用会社に支払う手数料である「信託報酬」で確認することができます。

信託報酬は、運用成績に直接影響するため、できるだけ低いものを選ぶようにしましょう。

指数信託報酬
トラッカーズS&P500トップ10インデックス0.10725%
日経NASDAQ1000.2035%
iFreeNEXT FANG+0.7755%

最も低いのはトラッカーズS&P500トップ10インデックスで、日経NASDAQ100の約半分、iFreeNEXT FANG+の約7分の1という低コストを実現しています。

信託報酬0.1%と0.78%の差が、30年間の運用でどれほどの差を生むのかシミュレーションした結果がこちらです。

信託報酬総支払コスト(30年間)
0.1%102万円
0.2%203万円
0.78%751万円

なんと、649万円もの差が出てしまうのです…!

このことからも、長期投資においてコストがいかに重要であるかが分かりますね。

5. 投資対象銘柄

S&P10、NASDAQ100、FANG+は、それぞれ異なる銘柄に投資を行っています。

2024年5月時点の投資対象銘柄トップ10は以下の通りです。

  • S&P10
順位銘柄投資比率
1Microsoft21.9%
2Apple18.8%
3NVIDIA13.9%
4Amazon11.4%
5Meta7.7%
6Google (A株)7.5%
7Google (C株)6.4%
8Berkshire Hathaway5.3%
9Tesla4.3%
10ExxonMobil2.9%
  • NASDAQ100
順位銘柄投資比率
1Apple11.6%
2Microsoft8.6%
3Amazon7.0%
4NVIDIA6.3%
5Meta4.2%
6Broadcom4.6%
7Google (A株)4.0%
8Google (C株)3.7%
9Tesla3.4%
10Costco3.1%
  • FANG+
順位銘柄投資比率
1Meta8.4%
2Apple9.9%
3Broadcom9.6%
4Google (A株)10.9%
5NVIDIA10.8%
6Microsoft8.9%
7Snowflake7.7%
8Netflix9.4%
9Tesla9.4%
10Amazon9.0%

S&P10とNASDAQ100は時価総額加重平均型のため、時価総額の変動によって投資比率が変わります。

FANG+は均等加重平均型のため、投資比率はほぼ均等です。

まとめ|自分に合った投資信託を選んで、米国株投資を始めよう!

今回は、米国で話題の投資信託「S&P10」について、NASDAQ100やFANG+と徹底比較しながら、その特徴やメリット・デメリットを解説しました。

S&P10は、信託報酬が安く、米国を代表する巨大ハイテク企業に集中投資できるというメリットがある一方、ハイテクセクターへの集中投資であるが故のリスクも存在します。

NASDAQ100は、100社に分散投資できるため、S&P10よりもリスクを抑えることができます。

FANG+は、ハイリスク・ハイリターンを狙いたい方におすすめですが、信託報酬が高めである点は留意が必要です。

どの投資信託が自分に合っているかは、投資方針やリスク許容度によって異なります

3つの指数の特徴を理解した上で、じっくりと検討し、ご自身に合った投資信託を選んでいきましょう!

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