新NISAでQYLD投資はあり?高配当ETFの魅力、リスク、そして最適な投資戦略を徹底解説

ナナ

こんにちは。ナナです。
このブログでは、新NISAを使った投資について基本から分かりやすく紹介していきます。
自分の未来は自分で切り開く、その一歩を一緒に踏み出しましょう!

2024年から始まった新NISA。

非課税投資枠の拡大や非課税期間の無期限化など、資産形成を始める絶好の機会として注目されています。

そんな中、高配当ETF「QYLD」に注目する投資家が増えています。
QYLDは、毎月分配型で高い利回りを実現するETFとして、投資初心者からベテラン投資家まで、幅広い層から関心を集めています。

しかし、その一方で、「QYLDは元本割れリスクが高い」「新NISAでQYLDに投資するのは危険」といった声も耳にします。

一体、QYLDとはどんなETFで、新NISAで投資するのは本当に危険なのでしょうか?

この記事では、QYLDの特徴や仕組み、メリット・デメリットを徹底解説!QYLDへの投資を検討する際に知っておくべき情報、そして新NISAでの活用方法を、図表を交えながら分かりやすく解説していきます。

QYLDとは?ナスダック100指数に連動するカバードコール戦略ETF

QYLDの正式名称は、「Global X Nasdaq 100 Covered Call ETF」です。
ナスダック100指数に連動するETFで、カバードコール戦略 と呼ばれるオプション取引戦略を用いることで、高配当を実現している点が大きな特徴です。

【【2024年版】新NISAはETF投資で決まり!初心者向けにメリット・デメリット、おすすめ銘柄を徹底解説】

カバードコール戦略:オプションを使って高配当を生み出す仕組み

カバードコール戦略とは、株式を保有しながら、その株式のコールオプション(買う権利)を売却する戦略です。

【カバードコール戦略:2つの収入源】

  1. 株式の値上がり益: 株式を保有することで、株価上昇による利益を狙います。
  2. オプションプレミアム: コールオプションを売却することで、オプションプレミアムと呼ばれる収入を得ます。

QYLDは、このオプションプレミアムを分配金の原資としています。

【カバードコール戦略:仕組みを図解】

ステップ説明
1. 株式の保有QYLDは、ナスダック100指数に連動する株式を保有しています。
2. コールオプションの売却QYLDは、保有する株式のコールオプションを売却します。
3. オプションプレミアムの受け取りオプションの買い手は、QYLDに対してオプションプレミアムを支払います。
4. 分配金の支払いQYLDは、受け取ったオプションプレミアムを分配金として投資家に支払います。

ナスダック100指数とは?

ナスダック100指数は、アメリカのNASDAQ市場に上場している、時価総額上位100社の非金融企業で構成される株価指数です。
Apple、Microsoft、Amazon、Googleなど、世界をリードするハイテク企業が多く含まれており、アメリカの成長力を象徴する指数として注目されています。

【ナスダック100指数:構成銘柄例】

企業名セクター
Apple Inc.情報技術
Microsoft Corp.情報技術
Amazon.com Inc.消費 discretionary
Alphabet Inc. (Google)情報技術
Tesla Inc.消費 discretionary
Meta Platforms Inc. (Facebook)情報技術
NVIDIA Corp.情報技術
PayPal Holdings Inc.情報技術
Netflix Inc.情報技術
Adobe Inc.情報技術

【金融庁公式サイトはこちらから】

QYLDの特徴

項目内容
銘柄Global X Nasdaq 100 Covered Call ETF (QYLD)
分類米国株ETF
指数ナスダック100指数
運用会社Global X
分配頻度毎月
経費率0.60%
上場取引所NASDAQ

QYLDのメリット:高利回り&毎月の分配金

QYLDの最大の魅力は、高い利回り と 毎月の安定した分配金 です。

他ETFと比べて圧倒的に高い利回り

QYLDは、カバードコール戦略によって得られるオプションプレミアムを分配金として支払うため、

他のETFと比べて高い利回りを誇ります。

【QYLD:過去5年間の年間分配金利回り】

分配金利回り
2019年11.2%
2020年12.8%
2021年11.9%
2022年13.3%
2023年13.7%

※分配金利回りは過去のデータであり、将来の利回りを保証するものではありません。

【QYLDと他の高配当ETF:利回り比較】

ETF名分配金利回り(2023年)投資対象
QYLD13.7%ナスダック100指数
高配当株式ETF A3.5%米国高配当株式
高配当株式ETF B4.2%世界高配当株式
リートETF C3.8%米国リート
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家計を助ける毎月の分配金収入

QYLDは、毎月分配型のETFであるため、毎月安定した収入を得ることができます。
株式投資で一般的な年4回の配当金と比べて、家計への貢献度は非常に高いと言えるでしょう。

毎月の分配金を受け取ることで、生活費の補填や再投資などに活用することができます。

QYLDのデメリット:元本割れリスク&価格変動リスク

QYLDには、高い利回りという魅力がある一方で、いくつかのデメリットも存在します。

投資する前に、しっかりと理解しておくことが重要です。

元本割れリスク:株価上昇の恩恵を受けにくい

カバードコール戦略は、株価が一定範囲内で推移する場合に効果的な戦略です。
しかし、株価が大きく上昇した場合、利益を限定されてしまうという特徴があります。

QYLDは、株価上昇の恩恵を十分に受けられないため、分配金収入よりも株価下落による損失の方が大きくなり、

結果的に元本割れを起こす可能性があります。

【QYLD:株価と分配金の推移(例)】

株価(ドル)分配金(ドル)
2022年1月250.2
2022年12月150.2
合計-102.4
SBI証券[旧イー・トレード証券] SBI証券

※この例では、株価が10ドル下落したにもかかわらず、分配金は2.4ドルしか得られていません。

価格下落リスク:ナスダック100指数とカバードコール戦略の影響

QYLDは、ナスダック100指数に連動するETFであるため、ナスダック100指数が下落すると、QYLDの価格も下落します。

また、カバードコール戦略の影響で、株価上昇局面では、QYLDの価格上昇は抑制される傾向があります。
つまり、QYLDは、株価が大きく上昇する局面では、利益を限定されてしまう可能性があるのです。

新NISAでQYLDに投資するメリット・デメリット

メリット

  • 非課税で高配当を得られる: 新NISAの非課税制度を活用することで、QYLDの分配金を非課税で受け取ることができます。
  • 長期保有による複利効果: 毎月の分配金を再投資することで、複利効果によって資産を増やすことができます。

デメリット

  • 非課税枠の消費: 新NISAの非課税投資枠は年間360万円と限られています。QYLDは、元本割れリスクや価格下落リスクがあるため、新NISAの非課税枠をQYLDだけに使うのは、リスクが高いと言えるでしょう。
  • 長期的な資産増加は期待しにくい: QYLDは、株価上昇の恩恵を十分に受けられないため、長期的な資産増加は期待しにくいETFです。
  • 分配金が減る可能性: QYLDの分配金は、オプションプレミアム収入によって賄われています。しかし、市場環境によっては、オプションプレミアムが減少する可能性もあり、分配金が減額されるリスクがあります。

新NISAでQYLDに投資する際の注意点

投資目標を明確にする

QYLDは、高配当を得ることを目的としたETFであり、長期的な資産増加を目的とする投資には向いていません。

新NISAでQYLDに投資する場合は、自分の投資目標を明確にし、QYLDが本当に適した投資対象なのかを慎重に検討しましょう。

【QYLDが向いている投資目標】

  • 短期~中期で高配当収入を得たい
  • 毎月の分配金を生活費の補填などに活用したい

【QYLDが向いていない投資目標】

  • 長期的な資産形成
  • 大きなキャピタルゲインを狙う

リスク許容度を考慮する

QYLDは、元本割れリスクや価格下落リスクがあるため、リスク許容度の低い投資家には適していません。
特に、新NISAは、長期投資を前提とした制度であるため、リスク許容度を十分に考慮する必要があります。

QYLDへの投資は、余裕資金で行うようにしましょう。

分散投資を心がける

QYLDだけに集中投資するのは、リスクが高すぎます。
他の投資信託やETFと組み合わせて、分散投資を行うことで、リスクを抑えましょう。

定期的な見直し

投資環境や自分の状況は、常に変化しています。
定期的にQYLDへの投資状況を見直し、必要があれば、売却や買い増しなどの対応を検討しましょう。

まとめ|QYLDは新NISAに向いている?

QYLDは、高配当という魅力がある一方で、元本割れリスクや価格下落リスクも高いETFです。

新NISAでQYLDに投資する場合は、これらのリスクを十分に理解した上で、投資目標やリスク許容度を考慮し、慎重に判断する必要があります。

新NISAは、長期的な資産形成を目的とした制度 であることを考えると、QYLDは、ポートフォリオの部 に組み入れる程度に留めておくのが良いでしょう。

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