投資信託は、少額から始められる、分散投資ができるなど、初心者にも始めやすい投資として人気です。
しかし、いざ投資信託を選ぼうとすると、たくさんの種類があって迷ってしまう方も多いのではないでしょうか?
投資信託を選ぶ上で、 運用成績 と並んで重要なのが コスト です。
コストは運用成績に直接影響を与えるため、しっかりと理解しておく必要があります。
そこで今回は、投資信託のコストの種類やそれぞれの確認方法、コストを抑える運用方法について詳しく解説していきます。
投資信託のコストは大きく分けて2種類!
投資信託には、様々な種類の手数料や費用がかかります。
大きく分けると、以下の2種類があります。
- 購入時または売却時にかかるコスト
- 保有期間中に継続的にかかるコスト
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 購入時または売却時にかかるコスト
投資信託を購入する際、または売却する際に発生するコストは以下の通りです。
コスト | 説明 | 料率の目安 | 確認方法 |
購入時手数料 | 投資信託を購入する際にかかる手数料 | 無料〜約3% | 目論見書、ファンドの販売ページ |
信託財産留保額 | 投資信託を解約・換金する際にかかる費用 | 最大0.5% | 目論見書 |
売却時手数料 | 投資信託を売却する際にかかる手数料 | 無料または定額 | 証券会社によって異なる |
購入時手数料は、販売会社や投資信託の種類によって異なり、無料の場合もあります。
信託財産留保額は、投資信託を解約する際に、ファンドの運用資金を確保するために徴収される費用です。
2. 保有期間中に継続的にかかるコスト
投資信託を保有している間、継続的にかかるコストは以下の通りです。
コスト | 説明 | 料率の目安 | 確認方法 |
信託報酬 | 運用会社や販売会社に支払われる手数料 | 年率0.05%〜2%程度 | 目論見書 |
その他費用 | 監査費用や保管費用などの運用に必要な費用 | - | 目論見書 |
信託報酬は、投資信託の運用・管理にかかる費用で、保有している間ずっと発生します。
信託報酬は、純資産総額に対して年率で表示されます。
投資信託のコストはなぜ重要?
投資信託を選ぶ際にコストが重要な理由は、コストが運用成績に直接影響するからです。
例えば、同じ運用成績の場合、コストが高い投資信託よりも、コストが低い投資信託を選んだ方が、手元に残る利益は大きくなります。
具体例
- 100万円を投資し、年率3%で運用できたとします。
- コストが年率0.1%の投資信託Aと、コストが年率2%の投資信託Bがあった場合、10年間運用した時の運用成績は以下のようになります。
投資信託 | コスト(年率) | 10年後 | 運用益 | コスト差 |
投資信託A | 0.1% | 約134万9,000円 | 約34万9,000円 | - |
投資信託B | 2.0% | 約121万9,000円 | 約21万9,000円 | 約13万円 |
このように、コストが低い投資信託を選ぶことで、長期的に見ると大きな差が生まれます。
コストを抑えて投資信託で賢く運用するには?
投資信託のコストを抑えるためには、以下のポイントを押さえましょう。
1. 購入時手数料が無料または低い投資信託を選ぶ
近年は、購入時手数料が無料の投資信託「ノーロードファンド」も増えてきています。
購入時手数料が無料であれば、その分手数料を抑えられます。
2. 信託報酬が低い投資信託を選ぶ
信託報酬は、保有している間ずっと発生するため、できる限り低いものを選びましょう。
特に、長期投資を考えている場合は、信託報酬が低い投資信託を選ぶことが重要になります。
3. インデックスファンドを検討する
インデックスファンドは、日経平均株価やTOPIXなどの特定の指数に連動した運用成績を目指す投資信託です。
一般的に、アクティブファンドよりも信託報酬が低い傾向があります。
4. 長期投資を心がける
投資信託は、保有期間が長くなるほど、コストの影響を受けにくくなります。
短期売買を繰り返すと、その都度コストが発生するため、注意が必要です。
5. 分散投資を行う
複数の投資信託に分散投資することで、リスクを抑えながら、安定した運用成績を目指せます。
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まとめ|投資信託はコスト意識を持って選ぼう!
今回は、投資信託のコストについて解説しました。
投資信託は、コストが運用成績に直接影響を与えるため、しっかりと理解しておく必要があります。
コストを抑えるためには、購入時手数料や信託報酬が低い投資信託を選ぶ、インデックスファンドを検討する、
長期投資を心がける、分散投資を行うなどの方法があります。
これらのポイントを踏まえ、自分自身の投資スタイルや目標に合った投資信託を選び、賢く資産運用を行いましょう。
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