「NISAって、なんだかお得そうだけど、難しそう…」
そんな風に感じている方も多いのではないでしょうか?
確かに、NISAは投資初心者にとって、
「リスク」と「リターン」といった投資の基本を学ぶ良い機会となります。
しかし、情報が多すぎて、
「結局、何から始めたら良いのかわからない!」
という方もいるかもしれません。
そこで、この記事では、NISAのメリットである「非課税」を最大限に活かすために、
「リスク」 と 「リターン」 の2つの側面を徹底的に解説していきます。
具体的には、
- NISAで陥りがちなリスクの具体的な例
- リスクを抑えながらリターンを最大化する投資戦略
- 投資初心者でも始めやすい投資信託の選び方
などを、図表を交えながらわかりやすく解説していきます。
この記事を読めば、あなたも今日からNISAを始めて、
将来の資産形成に向けて、一歩踏み出せるはずです!
なぜNISAはリスクとリターンの理解が重要なのか?
NISAは、投資で得た利益が非課税になる、
資産形成において非常に強力な味方です。
しかし、投資である以上、リスクは必ず存在します。
リスクを正しく理解せず投資を行うと、
「思わぬ損失」を抱えたり、「期待したリターンを得られない」
といった事態に陥る可能性もあります。
反対に、リスクを理解した上で適切な投資を行えば、
NISAのメリットを最大限に活かし、
効率的かつ効果的に資産形成を進めることが可能になるのです。
まずは、NISAのリスクとリターン、そして対策をまとめた表をご覧ください。
リスク | 説明 | 具体的な例 | 対策 |
元本割れリスク | 投資した商品の価格下落により、元本を割り込むリスク | 成長株に集中投資していたら、業績悪化のニュースで株価が暴落し、投資額の半分を失ってしまった… | 分散投資、長期投資、積立投資など |
インフレリスク | 物価上昇により、資産の実質価値が目減りするリスク | 預金感覚で元本保証型の投資信託に投資していたら、物価上昇に追いつかず、10年後には実質的な価値が減少していた… | 株式や投資信託への投資、インフレヘッジとなる資産(金、不動産など)への投資 |
為替リスク | 外貨建て資産の価値が、円高・円安の影響で変動するリスク | アメリカの株式投資信託で順調に利益が出ていたが、円高が進んだことで円ベースの利益が減ってしまった… | 円ヘッジ付き投資信託の利用、長期投資 |
制度変更リスク | NISA制度は将来変更される可能性があり、それに伴い利益が減るリスク | NISAの非課税期間が恒久化されたため安心して投資していたが、税制改正により非課税期間が短縮されてしまった… | 最新情報の確認、柔軟な対応 |
NISAのリスク事例|「こんなはずじゃなかった…」を防ぐために!
それでは、NISAで投資をする上で、
「こんなはずじゃなかった…」とならないために、
具体的なリスク事例と対策を4つのリスクに沿って見ていきましょう。
元本割れリスク:保有株の暴落で資金が半分に…
【事例】
30歳の会社員Aさんは、将来有望な成長株に投資しようと、
NISA枠を使って話題のIT企業X社の株を100万円で購入しました。
しかし、X社が開発した新サービスが市場の期待に反して伸び悩み、
業績下方修正を発表。
Aさんが保有するX社の株価は暴落し、
NISA口座の残高は50万円にまで減ってしまいました…。
【解説】
Aさんのように、
投資資金の全てを一つの会社の株式に投資してしまう「集中投資」は、
その会社の業績悪化や不祥事、
または市場全体の冷え込みなどの影響を大きく受け、
大きな損失を被るリスクがあります。
特に、Aさんが投資した「成長株」は、
将来性への期待を先行して株価が上昇しているケースが多く、
期待通りの業績が出なければ株価が急落する可能性もはらんでいます。
【対策】
- 分散投資: 1つの会社の株式に集中投資するのではなく、
複数の企業の株式に分散して投資することで、リスクを軽減できます。- 例えば、Aさんの場合、X社の株100万円分を買うのではなく、
X社50万円、Y社30万円、Z社20万円など、
複数の企業に分散投資をしていれば、
X社の株価が暴落した場合でも、損失を少なく抑えられたかもしれません。
- 例えば、Aさんの場合、X社の株100万円分を買うのではなく、
- 長期投資: 短期的な価格変動に一喜一憂せず、
長期的な視点で投資を行うことが大切です。- 株式市場は常に変動していますが、長期的に見ると右肩上がりに成長している傾向があります。
- 短期的な価格変動に焦って売買を繰り返すと、手数料がかさむだけでなく、
大きな損失を出してしまうリスクもあります。
- 積立投資: 毎月一定額を投資することで、高値掴みを避け、
価格変動のリスクを分散できます。- 株価が安い時は多く買い、高い時は少なく買うことになるため、
平均購入価格を抑えられます。
- 株価が安い時は多く買い、高い時は少なく買うことになるため、
インフレリスク:預金感覚で投資したら、実質的な損失が…
【事例】
40歳の主婦Bさんは、リスクを抑えたいと考え、
NISA口座で元本保証型の投資信託に100万円を投資しました。
しかし、原油価格や食料品価格の高騰が続き、
長引く物価高(インフレーション)により、
預金金利や投資信託の分配金では物価上昇に追いつかず、
10年後、100万円の実質的な価値は目減りしてしまいました。
【解説】
Bさんのように、インフレリスクは、預金や債券など、
元本保証型の金融商品において特に注意が必要です。
低金利環境では、インフレによって資産の実質価値が目減りしてしまう可能性があります。
「100万円は10年後も100万円」であっても、
モノやサービスの値段が上がれば、
「100万円で買えるもの」は減ってしまうのです。
【対策】
- 株式や投資信託への投資: 株式や投資信託は、企業業績や経済成長に伴い、
値上がりや分配金の増加が見込めるため、インフレに強い資産と言えるでしょう。- 企業は、物価上昇に合わせて商品やサービスの価格を値上げすることで、
インフレの影響を受けにくいためです。
- 企業は、物価上昇に合わせて商品やサービスの価格を値上げすることで、
- インフレヘッジとなる資産への投資: 金や不動産など、
インフレ時に価格が上昇しやすい資産に投資するのも有効です。- 金は、歴史的にインフレヘッジ資産として知られており、
物価上昇時にも価値が比較的安定しています。 - 不動産は、実物資産であるため、インフレ時に価格が上昇しやすい傾向があります。
- 金は、歴史的にインフレヘッジ資産として知られており、
為替リスク:円高で海外投資信託の利益が減少…
【事例】
50代の会社員Cさんは、NISA枠を活用し、
アメリカの優良企業に投資する投資信託を購入しました。
順調に基準価格が上昇し、評価額は120万円に。
しかし、国際情勢の変化により急激な円高が進行。
円ベースの評価額は105万円にまで減少し、
せっかくの利益が減少してしまいました…。
【解説】
Cさんのように、外国通貨建ての投資信託などは、
為替変動によって利益が減少したり、損失が発生したりする可能性があります。
特に、円高になると、外貨建て資産の円換算額が減ってしまいます。
Cさんの場合、保有している投資信託の価値自体は上昇していたにも関わらず、
円高によって円ベースの利益が減ってしまったのです。
【対策】
- 円ヘッジ付き投資信託の利用: 為替変動リスクを軽減した
「円ヘッジ付き」の投資信託を選択できます。- 円ヘッジとは、将来の為替変動リスクを回避するために、為替取引を行うことです。
- 円ヘッジ付き投資信託は、為替変動の影響を受けにくいため、
為替リスクを低減したい投資家に適しています。
- 長期投資: 為替変動は短期的には予測困難ですが、
長期的に見れば一定の範囲内で推移する傾向があります。- 長期投資であれば、為替変動による影響を平準化できる可能性が高まります。
制度変更リスク:NISAの非課税期間が短縮…?
【事例】
20代の会社員Dさんは、NISAの非課税期間が恒久化されたことを受けて、
積極的に投資を行ってきました。
しかし、将来、国の財政状況が悪化した場合、
NISA制度の改正が行われ、非課税期間が短縮される可能性もゼロではありません。
【解説】
Dさんのように、NISA制度は、国の政策によって創設された制度であるため、
将来的に制度内容が変更される可能性は否定できません。
非課税期間の短縮や、投資枠の縮小などが行われる可能性もあります。
NISA制度は、投資家を支援し、
株式投資を促進するために作られた制度ですが、
国の財政状況が悪化すれば、
制度の維持が難しくなる可能性もあるのです。
【対策】
- 最新情報の確認: NISA制度に関する最新情報をこまめに確認し、
制度変更の可能性を常に意識しておくことが大切です。- 金融庁のウェブサイトや、金融機関のウェブサイトなどで、最新情報を確認しましょう。
- 柔軟な対応: 制度変更が行われた場合でも、冷静に状況を判断し、
必要に応じて投資戦略の見直しを行いましょう。- 例えば、非課税期間が短縮される場合は、
投資期間を見直す、投資対象を変更する、
などの対応が必要になるかもしれません。
- 例えば、非課税期間が短縮される場合は、
NISAのリターンを最大化するための3つの投資戦略
NISAのリスクを理解したところで、
次はリターンを最大化するための投資戦略を考えていきましょう。
NISAで得られるリターンには、主に以下の2種類があります。
- 値上がり益: 投資商品の価格が購入時よりも値上がりした際に売却することで得られる利益
- 配当金・分配金: 株式投資では配当金、投資信託では分配金を受け取れる場合があります。
リターンを最大化する3つのポイント
- 時間分散: 長期投資と積立投資を組み合わせることで、
リスクを抑えながら安定的なリターンを目指せます。- 長期投資は、短期的な価格変動の影響を受けにくく、
複利効果によって資産を大きく増やす可能性を秘めています。 - 積立投資は、毎月一定額を投資することで、
高値掴みを避け、価格変動のリスクを分散できます。
- 長期投資は、短期的な価格変動の影響を受けにくく、
- 非課税枠の活用: 年間の非課税投資枠を最大限に活用することで、
より多くの利益を非課税で得られます。- NISAは、毎年一定額まで投資による利益が非課税になる制度です。
- 非課税枠を最大限に活用することで、
より多くの利益を非課税で得ることができ、
資産形成を加速させることができます。
- 投資対象の選定: 自身の投資目標やリスク許容度に合った
投資対象を選ぶことが重要です。- 投資対象には、株式、債券、投資信託、不動産など、
様々な種類があります。 - それぞれリスクとリターンが異なるため、
自分の投資目標やリスク許容度に合わせて、
適切な投資対象を選ぶことが重要です。
- 投資対象には、株式、債券、投資信託、不動産など、
リスク許容度 | 投資目標 | 投資対象例 | メリット | デメリット |
低い | 資産保全 | 預貯金、国債、社債 | 元本割れリスクが低く、安全性が高い | リターンが低く、インフレリスクに弱い |
やや低い | 資産の安定的な増加 | 国内債券型投資信託、バランス型投資信託 | リスクが低めで、安定した収益を期待できる | 株式型投資信託に比べて、リターンが低くなる場合がある |
普通 | 資産の中長期的な増加 | 国内株式型投資信託、外国債券型投資信託 | 株式市場の成長によるリターンを期待できる | 株式市場の影響を受けやすく、元本割れリスクがある |
やや高い | 資産の積極的な増加 | 外国株式型投資信託、新興国株式型投資信託、不動産投資信託(REIT) | 高い成長性を持つ市場に投資することで、高いリターンを期待できる | リスクが高く、元本割れのリスクもある |
高い | 大きな値上がり益 | 個別株 | 投資する企業を自分で選定できるため、大きなリターンを期待できる | リスクが非常に高く、元本割れのリスクも高い |
【【NISA積立投資】初心者必見!分散投資で失敗しない!卵は一つのカゴに盛るな?!🐣💰】
まとめ|リスクとリターンを理解してNISAを始めよう!
NISAは、リスクとリターンを正しく理解し、
適切な投資を行うことで、
資産形成を有利に進めることができる制度です。
本記事で紹介した内容を参考に、
ご自身の投資目標やリスク許容度に合ったNISA投資を始めましょう。
NISA投資を始めるなら、SBI証券がおすすめです。
その理由は、業界屈指の豊富な商品ラインナップ。
投資信託はもちろん、個別株、ETFなど、様々な金融商品から自分に合った投資先を選ぶことができます。
さらに、初心者向けのセミナーや投資情報も充実しており、投資の基礎から学ぶことも可能です。
手数料の安さも魅力で、NISA口座なら売買手数料が無料に。
ウェブサイトも見やすく、操作性も抜群なので、初めての方でも安心してNISA投資を始められます。
SBI証券で、あなたも賢く資産形成を始めましょう!
SBI証券