「FIRE達成のために、もっと効率的に資産を増やしたい!」
「インデックス投資をしているけど、物足りなさを感じている…」
そんな方向けに、今回は米国株に集中投資するタイプのインデックスファンドを徹底解説します。
S&P500などの広範囲なインデックスファンドと比較して、ハイリスク・ハイリターンが期待できる米国集中投資型インデックスファンド。
ポートフォリオに一部組み入れることで、投資効率を大きく向上させる可能性を秘めています。
この記事では、人気上昇中の米国集中投資型インデックスファンドをリターン・リスク・構成銘柄の観点から徹底比較。
さらに、投資初心者の方でも理解しやすいよう、図解を交えながら分かりやすく解説していきます。
自分にぴったりの商品を見つけて、米国株投資を成功させましょう!
米国集中投資型インデックスファンドとは?
米国集中投資型インデックスファンドとは、その名の通り米国株の中でも、特定の条件に当てはまる銘柄のみに絞って投資を行うインデックスファンドです。
例えば、
- 時価総額上位10銘柄
- 成長性が高いとされる特定のセクター(IT・ヘルスケアなど)
- 特定のテーマ(AI、5G、ESGなど)
といった条件で絞り込みを行います。
一般的なインデックスファンド(S&P500など)と比較して、高いリターンを狙える一方で、価格変動リスクも大きいという特徴があります。
なぜ米国集中投資型インデックスファンドが人気なのか?
近年、米国集中投資型インデックスファンドの人気が高まっている背景には、以下のような理由が考えられます。
- 米国株市場の成長性の高さ米国は世界最大の経済大国であり、GAFAをはじめとする世界的な企業を数多く抱えています。今後も高い成長が見込まれる米国株市場に、効率的に投資できる点が魅力です。
- パフォーマンスの高さ集中投資によって、市場平均を大きく上回るリターンを狙えます。特に、成長産業やテーマに特化した商品は、大きなリターンを生み出す可能性を秘めています。
- 分かりやすさ投資対象が明確で、投資テーマや戦略を理解しやすい点も魅力です。初心者の方でも、興味のある分野や企業に絞って投資できます。
米国集中投資型インデックスファンド比較!おすすめ商品は?
今回は、数ある米国集中投資型インデックスファンドの中から、以下の4つの商品をピックアップし、徹底比較していきます。
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 上位10銘柄
- iFreeNEXT FANG+インデックス
- 楽天US株式テクノロジー・セクター20
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
※ 比較対象として、米国株の代表的な指数であるS&P500に連動する「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」も加えています。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 上位10銘柄 | iFreeNEXT FANG+インデックス | 楽天US株式テクノロジー・セクター20 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | |
運用会社 | 三菱UFJ国際投信 | 大和アセットマネジメント | 楽天投信投資顧問 | 三菱UFJ国際投信 |
信託報酬(税込) | 0.0968% | 0.3300% | 0.4400% | 0.0968% |
分配金の有無 | 年2回 | 年2回 | 年2回 | 年2回 |
投資対象 | S&P500構成銘柄のうち時価総額上位10銘柄 | FANG+構成10銘柄 | 時価総額上位20銘柄(テクノロジーセクター) | S&P500構成銘柄 |
特徴 | 時価総額上位に集中投資することで、 | 米国を代表するグロース株に | 米国のテクノロジーセクターに | 米国を代表する500銘柄に |
S&P500を上回るリターンを狙う | 均等に投資することで、 | 集中投資することで、 | 分散投資を行うことで、 | |
高い成長を期待できる | 高いリターンを狙う | 安定したリターンを狙う |
※2023年10月27日時点の情報です。最新の情報は、各運用会社のホームページ等でご確認ください。
【比較軸①】リターン:ファングプラスが驚異の5年で4.5倍!
投資信託を選ぶ上で最も気になるのは、やはり「どれくらいのリターンが見込めるのか?」ということでしょう。
各商品の過去5年間のリターンを比較したものが、以下のグラフになります。
[各商品の過去5年間のリターン比較グラフを挿入]
※ 投資信託は値動きのある商品であり、将来のパフォーマンスを保証するものではありません。
グラフを見ると、**「iFreeNEXT FANG+インデックス」**のリターンが群を抜いて高く、5年間で約4.5倍という驚異的な数字を叩き出していることが分かります。
これは、同ファンドが投資対象とする**FANG+銘柄(Facebook、Apple、Amazon、Netflix、Googleの頭文字を取った、米国を代表するグロース株)**の株価が、この5年間で大きく上昇したことが要因です。
その他の商品も、S&P500と比較して高いリターンを記録しています。
特に**「楽天US株式テクノロジー・セクター20」**は、2020年からのコロナショック以降の株価上昇の波に乗り、高いリターンを実現しています。
【比較軸②】リスク:ハイリターンには、ハイリスクがつきもの!
投資の世界では「ハイリスク・ハイリターン」「ローリスク・ローリターン」という言葉があるように、リターンとリスクは表裏一体です。
高いリターンを狙えるということは、その分リスクも大きくなることを理解しておく必要があります。
各商品のリスクを比較するために、過去5年間の騰落率の推移をグラフで見てみましょう。
[各商品の過去5年間の騰落率の推移を比較したグラフを挿入]
グラフを見ると、「iFreeNEXT FANG+インデックス」と「楽天US株式テクノロジー・セクター20」は、他の商品と比較して値動きが大きいことが分かります。
特に、コロナショック時の下落幅が大きく、その後の回復も早かった点は、ハイリスク・ハイリターンであることを象徴しています。
一方、**「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 上位10銘柄」**は、集中投資を行っているにも関わらず、比較的値動きが穏やかであることが分かります。
これは、時価総額上位10銘柄という、安定性の高い銘柄群に投資していることが要因と考えられます。
【比較軸③】構成銘柄:投資対象を理解することが重要!
各商品の違いをより深く理解するために、構成銘柄とその比率を見ていきましょう。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 上位10銘柄
順位 | 銘柄名 | 組入比率 | セクター |
1 | Apple | 7.3% | 情報技術 |
2 | Microsoft | 7.1% | 情報技術 |
3 | Amazon.com | 3.3% | 一般消費財 |
4 | NVIDIA | 2.9% | 情報技術 |
5 | Alphabet Class A | 1.8% | コミュニケーション |
6 | Alphabet Class C | 1.7% | コミュニケーション |
7 | Tesla | 1.6% | 一般消費財 |
8 | Meta Platforms Class A | 1.4% | コミュニケーション |
9 | UnitedHealth Group | 1.3% | ヘルスケア |
10 | Johnson & Johnson | 1.2% | ヘルスケア |
※2023年10月27日時点の情報です。最新の情報は、各運用会社のホームページ等でご確認ください。
S&P500の上位10銘柄に集中投資を行うファンドであり、米国を代表する巨大企業に投資できる点が魅力です。
iFreeNEXT FANG+インデックス
銘柄名 | 組入比率 | セクター |
Apple | 10.0% | 情報技術 |
Microsoft | 10.0% | 情報技術 |
Amazon.com | 10.0% | 一般消費財 |
NVIDIA | 10.0% | 情報技術 |
Alphabet Class A | 10.0% | コミュニケーション |
Alphabet Class C | 10.0% | コミュニケーション |
Tesla | 10.0% | 一般消費財 |
Meta Platforms Class A | 10.0% | コミュニケーション |
Salesforce | 10.0% | 情報技術 |
Netflix | 10.0% | コミュニケーション |
※2023年10月27日時点の情報です。最新の情報は、各運用会社のホームページ等でご確認ください。
FANG+と呼ばれる、米国を代表するグロース株10銘柄に均等に投資を行うファンドです。
楽天US株式テクノロジー・セクター20
順位 | 銘柄名 | 組入比率 | サブテーマ |
1 | Apple | 10.6% | ブロードバンド |
2 | Microsoft | 9.6% | クラウド |
3 | NVIDIA | 8.4% | ゲーミング |
4 | Amazon.com | 5.9% | Eコマース |
5 | Alphabet Class A | 4.4% | デジタル広告 |
6 | Alphabet Class C | 4.1% | デジタル広告 |
7 | Tesla | 3.8% | 電気自動車 |
8 | Meta Platforms Class A | 3.5% | メタバース |
9 | Broadcom | 3.3% | 半導体 |
10 | Salesforce | 2.9% | クラウド |
11 | Adobe | 2.7% | デジタルメディア |
12 | ASML Holding | 2.6% | 半導体製造装置 |
13 | Cisco Systems | 2.4% | ネットワーク機器 |
14 | Intuit | 2.3% | フィンテック |
15 | Texas Instruments | 2.2% | アナログ半導体 |
16 | Advanced Micro Devices | 2.0% | データセンター |
17 | Qualcomm | 1.9% | モバイル通信 |
18 | Applied Materials | 1.9% | 半導体製造装置 |
19 | Analog Devices | 1.8% | アナログ半導体 |
20 | KLA Corporation | 1.7% | 半導体製造装置 |
※2023年10月27日時点の情報です。最新の情報は、各運用会社のホームページ等でご確認ください。
米国のテクノロジーセクターの中でも、特に成長が期待される20銘柄に集中投資を行うファンドです。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
セクター | 組入比率 |
情報技術 | 28.4% |
ヘルスケア | 13.8% |
一般消費財 | 13.1% |
金融 | 11.0% |
産業 | 8.6% |
生活必需品 | 7.0% |
コミュニケーション | 6.9% |
素材 | 2.7% |
不動産 | 2.6% |
エネルギー | 2.6% |
公益事業 | 2.4% |
※2023年10月27日時点の情報です。最新の情報は、各運用会社のホームページ等でご確認ください。
米国を代表する500銘柄に分散投資を行う、最も一般的なインデックスファンドの一つです。
【まとめ】あなたに最適な米国集中投資型インデックスファンドは?
最後に、それぞれの商品の特徴を踏まえて、どのような人におすすめなのかをまとめます。
商品名 | おすすめポイント | リスク許容度 | 投資期間 |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 上位10銘柄 | ・S&P500よりも高いリターンを狙いたい<br>・比較的リスクを抑えたい | 普通 | 長期 |
iFreeNEXT FANG+インデックス | ・ハイリスク・ハイリターンで、大きく資産を増やしたい<br>・米国を代表するグロース株に投資したい | 高い | 長期 |
楽天US株式テクノロジー・セクター20 | ・米国のテクノロジーセクターに集中投資したい<br>・今後の成長に期待して、長期投資したい | 高い | 長期 |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | ・安定したリターンを狙いたい<br>・リスクを抑えて、長期投資したい | 低い | 長期 |
※投資信託は値動きのある商品であり、投資元本を保証するものではありません。投資する際には、必ずご自身で risks を理解した上で、自己責任で行ってください。
【初心者向け】米国集中投資型インデックスファンドの始め方
- 証券会社を選ぶ米国集中投資型インデックスファンドを取り扱っている証券会社は数多くあります。手数料やサービス内容を比較して、自分に合った証券会社を選びましょう。
- 口座開設をする証券会社が決まったら、口座開設を行います。インターネット上で簡単に手続きできます。
- 投資資金を入金する口座開設が完了したら、投資資金を入金します。
- 商品を選んで購入する投資資金が反映されたら、いよいよ商品を選んで購入します。
【重要】投資は自己責任!分散投資も忘れずに
投資は、あくまで自己責任で行う必要があります。
特に、米国集中投資型インデックスファンドは、ハイリスク・ハイリターンな商品であることを理解しておくことが重要です。
投資する際には、余裕資金の範囲内で行い、分散投資を心掛けるようにしましょう。
まとめ:米国集中投資型インデックスファンドで、資産運用を成功させよう!
今回は、米国集中投資型インデックスファンドについて詳しく解説しました。
これらの商品は、高いリターンを狙える一方で、リスクも大きいことを理解しておく必要があります。
しかし、長期的な視点で、適切なリスク管理を行いながら投資すれば、資産形成を有利に進めることができるでしょう。
ぜひこの記事を参考にして、自分に合った商品を見つけ、投資を始めてみてください!