「高配当株に投資したいけど、どの銘柄を選べばいいか分からない…」
そんな悩みをお持ちのあなたへ。今回は、最強高配当株の呼び声高い「ダイワハウス」について徹底解説します。
単なる高配当にとどまらず、13年連続増配という驚異的な実績を誇るダイワハウス。その魅力を余すところなくお伝えしますので、ぜひ最後までお付き合いください。
ダイワハウスとは?事業内容から強みを徹底解説!
「ダイワハウス」という社名は、誰もが一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?CMでおなじみの「xevo(ジーヴォ)」シリーズをはじめ、戸建て住宅のイメージが強い方も多いかもしれません。
しかし、ダイワハウスの事業は戸建て住宅にとどまりません。
賃貸住宅、マンション、商業施設、事業施設など、幅広い分野で事業を展開する総合住宅メーカーとして、業界のトップを走り続けています。
6つの事業セグメント
ダイワハウスグループは、大きく分けて以下の6つの事業セグメントで構成されています。
事業セグメント | 内容 |
戸建住宅事業 | 主力事業である戸建住宅の販売・施工 |
賃貸住宅事業 | 集合住宅の建築・賃貸管理 |
マンション事業 | 分譲マンションの販売・管理・運営 |
商業施設事業 | ショッピングセンターなどの商業施設の企画・開発・賃貸管理 |
事業施設事業 | 物流施設や工場などの事業施設の企画・開発・販売 |
環境エネルギー事業 | 太陽光発電システムや蓄電池などの販売・施工 |
ダイワハウスの強み
ダイワハウスは、なぜこれほどまでに幅広い事業で成功を収めているのでしょうか?その強みには、以下のような点が挙げられます。
1. 圧倒的なブランド力
ダイワハウスは、長年にわたり培ってきた信頼と実績に基づく、圧倒的なブランド力を誇ります。
「地震に強い家」というイメージを確立したxevoシリーズをはじめ、高品質な住宅を提供することで、顧客から高い支持を得ています。
2. 多角的な事業展開
上述した6つの事業セグメントが示すように、ダイワハウスは住宅事業にとどまらず、多角的な事業展開を行っています。
これは、特定の事業の業績が悪化した場合でも、他の事業でカバーできるという、リスク分散効果につながっています。
3. 積極的な海外展開
ダイワハウスは、国内市場だけでなく、アメリカやオーストラリアなど、海外市場にも積極的に進出しています。
特にアメリカでは、戸建て住宅事業が好調に推移しており、今後のさらなる成長が期待されています。
4. 強固な財務基盤
ダイワハウスは、**自己資本比率が38.2%**と、非常に強固な財務基盤を誇ります。
これは、将来的な事業拡大や投資に積極的に取り組むための、大きな強みとなっています。
数字で見るダイワハウスの業績推移
それでは、ダイワハウスの業績推移を、具体的な数字で見ていきましょう。
2021年度の業績
2021年度のダイワハウスの売上高は、4兆4395億円、営業利益は3832億円でした。
事業セグメント別の売上高と営業利益構成比は以下の通りです。
事業セグメント | 売上高(億円) | 構成比 | 営業利益(億円) | 構成比 |
戸建住宅事業 | 9882 | 22.3% | 890 | 10.0% |
賃貸住宅事業 | 1兆1116 | 25.0% | 986 | 25.0% |
マンション事業 | 3604 | 8.1% | 207 | 3.0% |
商業施設事業 | 1兆200 | 23.0% | 1267 | 32.0% |
事業施設事業 | 1兆831 | 24.4% | 1318 | 33.0% |
環境エネルギー事業 | - | - | 164 | 1.0% |
合計 | 4兆4395 | 100% | 3832 | 100% |
利益面では、商業施設事業と事業施設事業が大きく貢献していることが分かります。
2023年3月期 第2四半期決算の概要
直近の決算である、2023年3月期 第2四半期決算では、売上高は前年同期比12.5%増の2兆5444億円、営業利益は同23.6%増の1911億円と、増収増益を達成しました。
好調な業績を背景に、通期業績予想も上方修正されています。
項目 | 2023年3月期 実績 | 当初予想 | 修正予想 | 前年比 |
売上高(億円) | 49,081 | 49,200 | 50,200 | 1,000 |
営業利益(億円) | 3,687 | 3,800 | 3,850 | 50 |
経常利益(億円) | 3,083 | 2,500 | 2,630 | 130 |
親会社株主に帰属する当期純利益(億円) | 2,402 | 2,500 | 2,630 | 130 |
また、年間配当金も、当初予想の1株あたり135円から、140円へ増額修正されました。
セグメント別の業績とトピックス
第2四半期決算における、セグメント別の売上高と前年同期比は以下の通りです。
事業セグメント | 売上高(億円) | 前年同期比 |
戸建住宅事業 | 4427 | 5.9%増 |
賃貸住宅事業 | 6092 | 5.1%増 |
マンション事業 | 2178 | 25.1%増 |
商業施設事業 | 5819 | 10.6%増 |
事業施設事業 | 6434 | 29.6%増 |
第2四半期決算における、セグメント別の営業利益と前年同期比は以下の通りです。
事業セグメント | 営業利益(億円) | 前年同期比 |
戸建住宅事業 | 142 | 29.8%減 |
賃貸住宅事業 | 601 | 13.1%増 |
マンション事業 | 166 | 84.1%増 |
商業施設事業 | 718 | 14.8%増 |
事業施設事業 | 572 | 48.7%増 |
戸建住宅事業
資材価格の高騰などにより、営業利益は減少しましたが、アメリカでの引き渡し戸数が順調に推移しており、セグメント全体の増収に寄与しました。
2023年に入ってから、アメリカでの契約戸数は当初計画を大きく上回っており、受注残は増加傾向にあります。
賃貸住宅事業
市場入居者のニーズに合った間取りの提案などにより、受注分譲事業が順調に推移しました。
賃貸管理事業も高水準の入居率に加え、積極的な賃料改定の取り組みが功を奏し、増収増益となりました。
マンション事業
国内では、首都圏を中心とした好調な受注環境を背景に、販売が順調に進捗しました。
海外では、増収・上昇プロジェクト2、南通プロジェクトの全戸引き渡しが完了したことで、大幅な増収増益に貢献しました。
商業施設事業
コロナ禍の影響を大きく受けた都市型ホテル運営事業の稼働率・ADRが順調に回復し、大幅な増収増益となりました。
事業施設事業
期中受注工事の順調な進捗、土地を起点とした工業団地分譲事業の積極的な展開、物流施設を中心とした開発物件売却が順調に推移し、大幅な増収増益となりました。
PER、配当利回り、EPSから考えるダイワハウスの投資タイミング
ダイワハウスの株価は2023年に入ってから上昇傾向にあり、PERも上昇しています。
これは好調な業績や増配期待が背景にありますが、過去の実績と比較すると、割高感も否めません。
過去のPERと現在のPER
ダイワハウスのPERは、過去15年間の平均値が14.2倍となっています。
2010年度には25倍まで上昇した時期もありますが、近年は低下傾向にありました。
2023年3月期末時点のPERは6.64倍でしたが、直近では10倍近くにまで上昇しています。
配当利回りの推移
配当利回りについては、過去数年は4%前後で推移していましたが、直近では3.3%まで低下しています。
2020年のコロナショック時には4.3%まで上昇した時期もありました。
EPSの推移
EPS(1株あたり利益)は、企業の収益性を測る重要な指標です。
ダイワハウスのEPSは、2010年度から2024年度にかけて年平均24.3%の成長率で推移しています。
項目 | 2021年3月期 | 2022年3月期 | 2023年3月期 | 2024年3月期予想 |
1株当たり当期純利益(円) | 196.20 | 214.28 | 284.21 | 400.3 |
投資タイミング
以上の指標を踏まえると、現在のダイワハウスの株価はやや割高感があると言えるでしょう。
しかし、長期的な視点で見れば、ダイワハウスは依然として魅力的な投資先です。
積極的な海外展開や強固な財務基盤などを考慮すると、今後の成長にも期待が持てます。
投資タイミングとしては、配当利回りが4%程度まで上昇するタイミングや、PERが過去15年間の平均値である14.2倍を下回るタイミングなどが考えられます。
まとめ
今回は、最強高配当株として知られるダイワハウスについて、事業内容、業績推移、株価の割安度などを詳しく解説しました。
ダイワハウスは、安定した収益基盤と成長性、そして株主還元への意識の高さから、長期投資に適した銘柄と言えるでしょう。
今後の景気動向や金利動向には注意が必要ですが、PERや配当利回りなどの指標を参考に、適切なタイミングで投資を検討してみてはいかがでしょうか。
免責事項
本記事は、投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資判断は、ご自身の責任において行うようお願いいたします。
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