「S&P10」って聞いたことありますか?
2024年5月に新規上場された、注目の投資対象です!
正式名称は「トレサーズS&P500トップ10インデックス」。
アメリカ経済を牽引する巨大企業トップ10に投資できる、まさに最強指数なんです!
この記事では、S&P10について、以下の内容を徹底解説していきます。
- S&P10とは?
- S&P10の構成銘柄・投資比率
- S&P10、ナスダック100、FANG+を徹底比較
- S&P10のリターン・リスク・費用を分析
- S&P10はどんな人におすすめ?
- S&P10の購入方法
特に、S&P10と人気指数のナスダック100、FANG+を比較することで、それぞれのメリット・デメリットを明確化!
あなたにぴったりの投資先を見つけるお手伝いをします。
ぜひ最後まで読んで、投資判断の参考にしてくださいね!
1. S&P10とは?概要をわかりやすく解説!
「S&P10」とは、正式名称を「トレサーズS&P500トップ10インデックス」という、日興アセットマネジメントが運用する投資信託です。
アメリカのS&P500銘柄のうち、時価総額上位10社に集中投資をするのが最大の特徴!
2024年5月に新規上場されたばかりの、期待の投資信託です。
S&P10の特徴を3つ紹介!
S&P10には、投資家にとって嬉しい特徴が盛りだくさん!
主な特徴を3つにまとめました。
- 米国経済を牽引する巨大企業トップ10に集中投資!
- 時価総額加重平均で、成長力が高い企業に重点投資!
- 信託報酬が0.10725%と、業界トップクラスの低コスト!
米国を代表する巨大企業の成長を、低コストで享受できる点が、S&P10最大の魅力と言えるでしょう。
S&P10の基本情報
- 投資対象: 米国株式
- 運用会社: 日興アセットマネジメント
- ベンチマーク: S&P500トップ10指数
- 信託報酬: 0.10725%(税抜)
- 設定日: 2024年5月16日
- 決算: 年1回(6月)
- 分配金: 年1回(6月)
- 為替ヘッジ: なし
- 購入単位: 1口
- 購入場所: 証券会社(SBI証券、楽天証券、auカブコム証券、マネックス証券、松井証券など)
2. なぜ今、S&P10が注目されているのか?
S&P10は、2024年5月に新規上場したばかりにもかかわらず、投資信託としては異例のスピードで純資産額を伸ばしています。
なぜこれほどまでに人気を集めているのでしょうか?
その理由は、近年のビッグテック企業の目覚ましい成長にあります。
ご存じの通り、Apple、Microsoft、Amazon、Google、Meta(旧Facebook)などのビッグテック企業は、世界経済を牽引するほどの成長を遂げてきました。
そして、S&P10は、まさにこれらのビッグテック企業に重点投資できるという点で、大きな注目を集めているのです。
10社への集中投資で、高いリターンを狙える!
S&P10は、S&P500の上位10社に投資を絞り込んでいます。
つまり、より成長力の高い企業に資金を集中させることで、S&P500全体への投資よりも、高いリターンを狙うことができるというわけです。
過去10年間のリターンを見ると、S&P10は年率18.5%と、S&P500全体の約1.6倍のパフォーマンスを記録しています。
集中投資によるリターン向上効果が、しっかりと数字に表れていると言えるでしょう。
時価総額加重平均で、安定感も期待できる!
S&P10は、時価総額加重平均型を採用しています。
これは、時価総額の大きい企業ほど、投資比率(ウェイト)が高くなる仕組みのこと。
S&P500の上位10社ともなれば、どれも時価総額が非常に大きく、安定した経営基盤を持つ企業ばかりです。
そのため、時価総額加重平均型を採用することで、S&P10は、集中投資でありながらも、ある程度の安定感も期待できると言えるでしょう。
3. S&P10、ナスダック100、FANG+を5つの項目で徹底比較!
S&P10と似たような投資対象として、ナスダック100や**FANG+**といった指数も人気です。
これらの指数は、S&P10と同じく、アメリカの成長企業に投資できるという点で共通しています。
しかし、構成銘柄や投資比率、信託報酬などは大きく異なります。
それぞれの指数を比較することで、あなたにぴったりの投資先を見つけるヒントになるでしょう。
比較対象となる3つの投資信託
- トレサーズS&P500トップ10インデックス(S&P10)
- ニッセイナスダック100
- iFreeNEXT FANG+
それでは、5つの項目で徹底比較していきましょう!
比較①:銘柄の中身
S&P10、ナスダック100、FANG+は、どれもアメリカの成長企業に投資できるという点で共通しています。
しかし、具体的な構成銘柄や投資比率は大きく異なるため注意が必要です。
S&P10:時価総額上位10社に投資!
S&P10は、S&P500の時価総額上位10社に投資をします。
構成銘柄は、毎年6月に見直しが行われます。
2024年6月時点の構成銘柄トップ10と、投資比率は以下の通りです。
順位 | 銘柄 | 投資比率 |
1 | Apple Inc. | 18.80% |
2 | Microsoft Corp. | 21.90% |
3 | NVIDIA Corp. | 13.90% |
4 | Amazon.com Inc. | 11.40% |
5 | Meta Platforms Inc. Class A | 7.70% |
6 | Google LLC Class A | 6.80% |
7 | Berkshire Hathaway Inc. Class B | 5.30% |
8 | Tesla Inc. | 4.70% |
9 | Exxon Mobil Corp. | 4.10% |
10 | Johnson & Johnson | 3.90% |
【S&P10とは?特徴やNASDAQ100・FANG+との違いを徹底解説!】
上位5社で全体の約79.5%を占めており、時価総額加重平均型の特徴が顕著に表れています。
特に、Microsoft1社で約22%、上位3社(Microsoft、Apple、NVIDIA)で約55%と、ハイテクセクターへの集中投資が目立ちます。
ナスダック100:時価総額上位100社に投資!
ナスダック100は、アメリカのナスダック市場に上場する企業のうち、時価総額上位100社に投資をします。
構成銘柄は、四半期ごとに見直しが行われます。
2024年6月時点の構成銘柄トップ10と、投資比率は以下の通りです。
順位 | 銘柄 | 投資比率 |
1 | Apple Inc. | 7.70% |
2 | Microsoft Corp. | 8.60% |
3 | NVIDIA Corp. | 6.30% |
4 | Amazon.com Inc. | 5.40% |
5 | Broadcom Inc. | 4.60% |
6 | Meta Platforms Inc. Class A | 4.30% |
7 | Google LLC Class A | 4.10% |
8 | Tesla Inc. | 3.40% |
9 | Costco Wholesale Corp. | 3.10% |
10 | PepsiCo Inc. | 2.80% |
S&P10と比べると、100社に分散投資をしているため、1社当たりの投資比率は低くなっています。
上位5社で全体の約36%、上位10社で全体の約53%を占めており、S&P10ほど極端な集中投資にはなっていないのが特徴です。
FANG+:ビッグテック10社に均等投資!
FANG+は、アメリカのニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場する企業のうち、特定の10社に投資をします。
構成銘柄は、年2回見直しが行われます。
2024年6月時点の構成銘柄と、投資比率は以下の通りです。
銘柄 | 投資比率 |
Meta Platforms Inc. Class A | 8.40% |
Apple Inc. | 9.90% |
Broadcom Inc. | 9.60% |
Google LLC Class A | 10.90% |
NVIDIA Corp. | 10.80% |
Microsoft Corp. | 8.90% |
Snowflake Inc. | 7.70% |
Netflix Inc. | 9.40% |
Tesla Inc. | 9.40% |
Amazon.com Inc. | 9.00% |
FANG+は、10社に均等投資をするのが特徴で、銘柄の入れ替えはあるものの、基本的には同じ比率で投資をしていきます。
構成銘柄には、「FANG」の頭文字を取った、
- Facebook(現Meta)
- Amazon
- Netflix
の4社に加え、
- Apple
- NVIDIA
- Tesla
- Broadcom
- Snowflake
- ペプシコ
の6社が含まれています。
10社全てがハイテクセクターであり、S&P10と同様に、ハイテクセクターへの集中投資となっています。
比較②:構成銘柄の決まり方
S&P10、ナスダック100、FANG+は、構成銘柄の決まり方がそれぞれ異なるため、しっかりと理解しておきましょう。
S&P10:時価総額加重平均型
S&P10は、時価総額加重平均型を採用しており、時価総額の大きい企業ほど、投資比率が高くなります。
そのため、S&P500の中で、その時価総額が最も大きい企業に、最も多く投資をすることになります。
ナスダック100:時価総額上位100社を採用
ナスダック100は、ナスダック市場の時価総額上位100社を採用します。
そのため、時価総額が101位以下に転落した企業は、ナスダック100から除外されます。
FANG+:10社を均等に採用
FANG+は、特定の10社を均等に採用します。
銘柄の入れ替えはあるものの、基本的には同じ比率で投資をしていきます。
比較③:リターン(過去10年間の年率リターン)
過去10年間の年率リターンは、以下の通りです。
- S&P10: 18.5%
- ナスダック100: 19.1%
- FANG+: 27.8%
FANG+が圧倒的なパフォーマンスを記録しています。
これは、FANG+が、2015年頃から急成長を遂げてきたNVIDIAやTeslaを、早い段階から採用していたことが大きく影響しています。
一方、S&P10は、時価総額加重平均型を採用しているため、NVIDIAやTeslaの組み入れ比率が低く、FANG+ほどの爆発的なリターンは得られなかったと考えられます。
比較④:リスク(過去10年間の年率リスク)
過去10年間の年率リスク(標準偏差)は、以下の通りです。
- S&P10: 21.7%
- ナスダック100: 21.7%
- FANG+: 28.4%
リスク(標準偏差)とは、リターンのばらつきの大きさを表す指標です。
リスクが高いほど、リターンの振れ幅が大きくなります。
つまり、大きく儲かる可能性もある一方、大きく損をする可能性も高いと言えるでしょう。
FANG+は、リターンが高い分、リスクも高くなっています。
これは、FANG+が、10社に集中投資をしているためです。
集中投資は、成功すれば大きなリターンを得られますが、失敗すれば大きな損失を被る可能性があります。
一方、S&P10とナスダック100は、リスクはほぼ同じです。
S&P10は10社、ナスダック100は100社に分散投資をしているため、FANG+ほどのリスクは高くありません。
比較⑤:費用(信託報酬)
信託報酬は、以下の通りです。
- S&P10: 0.10725%(税抜)
- ナスダック100: 0.2035%(税抜)
- FANG+: 0.7755%(税抜)
信託報酬とは、投資信託の運用にかかる費用のことです。
信託報酬が低いほど、投資家の手元に残るお金が多くなるため、重要なポイントと言えるでしょう。
S&P10は、信託報酬が最も低く、FANG+は最も高くなっています。
信託報酬0.1%の違いは、長期投資においては大きな差となってきます。
例えば、毎月5万円を30年間積み立て投資した場合、
- 信託報酬0.1%の場合:総支払コスト約102万円
- 信託報酬0.2%の場合:総支払コスト約203万円
- 信託報酬0.8%の場合:総支払コスト約751万円
となり、S&P10とFANG+では、なんと約649万円ものコスト差が生まれます。
S&P10は、業界トップクラスの低コストを実現しており、長期投資に最適と言えるでしょう。
4. S&P10のリターン・リスク・費用を分析!
リターン
S&P10は、時価総額加重平均型を採用しているため、アメリカの巨大企業トップ10の成長を、ダイレクトに享受することができます。
過去10年間のリターンは**年率18.5%**と、S&P500全体の約1.6倍のパフォーマンスを記録しており、集中投資によるリターン向上効果が期待できます。
リスク
S&P10は、10社に集中投資をしているため、個別企業の業績悪化や、特定セクターの不振などの影響を受けやすい側面があります。
過去10年間のリスク(標準偏差)は21.7%と、ナスダック100と同程度です。
ただし、S&P10が投資対象としているのは、S&P500の時価総額上位10社です。
どれも世界を代表する巨大企業であり、安定した経営基盤を持つ企業ばかりです。
そのため、S&P10は、集中投資でありながらも、ある程度の安定感も期待できると言えるでしょう。
費用
S&P10の信託報酬は0.10725%(税抜)と、業界トップクラスの低コストを実現しています。
長期投資においては、信託報酬の差が大きな影響を与えるため、S&P10は、コストを抑えて投資をしたい方にとって、非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。
5. S&P10はどんな人におすすめ?
S&P10は、以下のような方におすすめです。
- 米国経済の成長を信じている方
- アメリカの巨大企業に投資をしたい方
- 長期投資を考えている方
- コストを抑えて投資をしたい方
新NISAで、非課税枠を活用した長期投資を考えている方にも、S&P10はおすすめの投資先と言えるでしょう。
6. S&P10の購入方法
S&P10は、証券会社で購入することができます。
主な購入場所は以下の通りです。
- SBI証券
- 楽天証券
- auカブコム証券
- マネックス証券
- 松井証券
インターネット取引に対応している証券会社であれば、パソコンやスマートフォンから簡単に購入することができます。
証券会社によって、取扱商品や手数料などが異なるため、事前に比較検討することをおすすめします。
選ばれてNo.17. まとめ:S&P10は最強の米国株投資!
今回は、最強指数S&P10について徹底解説しました。
S&P10は、アメリカの巨大企業トップ10に集中投資することで、高いリターンを狙える投資信託です。
時価総額加重平均型を採用しているため、ある程度の安定感も期待できます。
さらに、信託報酬が業界トップクラスの低コストなのも大きな魅力です。
米国経済の成長を信じている方、アメリカの巨大企業に投資をしたい方、長期投資を考えている方、コストを抑えて投資をしたい方は、ぜひS&P10への投資を検討してみてはいかがでしょうか?
ただし、S&P10は、集中投資である以上、リスクも伴います。
投資をする前に、しっかりと情報収集を行い、ご自身の投資スタイルやリスク許容度と照らし合わせて、最終的な投資判断をするようにしましょう。
**投資は自己責任でお願いします**
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