「米国株投資を始めたいけど、何を買えばいいか分からない…」
そんな悩みをお持ちのあなたへ。米国株投資の定番中の定番、VTIについて解説します!
VTIは、アメリカのバンガード社が運用するETFの**「本家VTI」と、楽天投信投資顧問が運用する投資信託の「楽天VTI」**があります。
どちらも米国株式市場全体に投資できるという点では同じですが、細かい部分で違いがあります。
今回は、本家VTIと楽天VTIを徹底比較し、それぞれの特徴やメリット・デメリットを分かりやすく解説します。
これを読めば、あなたにぴったりのVTIが見つかるはず!
VTIとは?アメリカの株式市場全体にまるっと投資!
VTIは、アメリカの代表的な株価指数であるCRSP USトータル・マーケット・インデックス(ほぼ米国株式市場全体を網羅)に連動することを目指した投資商品です。
大型株から小型株まで、約3,500銘柄に投資することで、米国株式市場全体のパフォーマンスを効率よく狙うことができます。
つまり、VTIに投資するだけで、アメリカ経済全体の成長に乗ることができるんです!
ETFと投資信託の違いって?
VTIには、ETFと投資信託の2種類があります。
どちらも投資のプロがあなたの代わりにVTIを運用してくれる点は同じですが、いくつか違いがあります。
特徴 | ETF | 投資信託 |
取引 | 証券取引所でリアルタイムに売買 | 証券会社を通して1日1回価格が決定 |
購入単位 | 1口単位 | 1円~100円単位 |
分配金 | 受け取り可能 | 自動で再投資 |
ETFは、株のように証券取引所で売買されます。
そのため、価格変動を見ながらリアルタイムで売買したいアクティブな投資家に向いています。
一方、投資信託は、証券会社を通して購入します。
価格は1日に1回決定されるため、リアルタイムでの売買はできません。
しかし、毎月コツコツ積み立てたい人や、少額から始めたい人にとっては、投資信託の方が始めやすいでしょう。
本家VTI vs 楽天VTI:徹底比較!
それでは、本家VTIと楽天VTIを以下の5つのポイントで比較していきましょう。
- 手数料
- リアルタイム取引の可否
- 最低購入金額
- 分配金の受け取り
- 積立NISA・iDeCoの利用可否
1. 手数料:楽天VTIが有利!
まずは、投資にかかる手数料から見ていきましょう。
手数料比較
手数料 | 本家VTI | 楽天VTI |
購入時手数料 | 無料 | 無料 |
信託報酬(保有コスト) | 年0.03% | 年0.162% |
為替手数料 | 発生する | 不要 |
本家VTIは、購入時手数料と信託報酬は無料ですが、ドルで購入する必要があるため為替手数料が発生します。
一方、楽天VTIは、購入時手数料は無料、信託報酬は年0.162%。円で購入できるため、為替手数料は不要です。
信託報酬は本家VTIの方が安いですが、為替手数料を考慮すると、楽天VTIの方がコストを抑えられるケースが多いでしょう。
2. リアルタイム取引:本家VTIのみ可能!
本家VTIはETFなので、証券取引所でリアルタイム取引が可能です。
一方、楽天VTIは投資信託なので、リアルタイム取引は不可。
注文を出してから約定するまでにタイムラグが発生します。
3. 最低購入金額:楽天VTIが圧倒的に有利!
本家VTIは最低購入金額が約2万円と、まとまった資金が必要になります。
一方、楽天VTIは100円から購入できるため、投資初心者の方でも気軽に始められます。
4. 分配金の受け取り:本家VTIは受け取り可能、楽天VTIは自動再投資!
本家VTIは分配金を受け取ることができ、楽天VTIは分配金を自動で再投資する仕組みになっています。
分配金の税金
分配金には、米国と日本でそれぞれ課税されます。
- 米国での課税:10%(確定申告で取り戻し可能)
- 日本での課税:約20%
本家VTIの場合、分配金を受け取ると、米国と日本で合計約30%の税金が差し引かれます。確定申告をすることで米国課税分の10%は取り戻せますが、それでも約20%の税金が課税されます。
一方、楽天VTIは分配金を自動で再投資するため、日本での課税が繰り延べされます。つまり、複利効果を最大限に活かせるのです。
複利効果とは、運用で得た利益を再投資することで、雪だるま式に資産が増えていく効果のこと。長期投資において非常に重要となります。
5. 積立NISA・iDeCo:楽天VTIのみ対象!
積立NISA・iDeCoでは、楽天VTIのみ利用可能です。
本家VTIは、積立投資できる証券会社が限られています。
あなたに合うVTIはどっち?
本家VTIと楽天VTI、どちらを選ぶべきかは、あなたの投資スタイルや目的によって異なります。
手軽に始めたい、少額から投資したい、複利効果を最大限に活かしたいなら、楽天VTIがおすすめです。
一方、リアルタイムで売買したい、分配金を受け取りたい、米国課税分を取り戻したいなら、本家VTIを選びましょう。
どちらにもメリット・デメリットがあるので、じっくり検討して、あなたにぴったりのVTIを見つけてくださいね!
【補足】分配金と税金について
分配金の税金について、もう少し詳しく知りたいという方のために、具体例を挙げて説明します。
米国ETF(本家VTI)の場合
例えば、本家VTIを100万円分保有し、年間1.8%の分配金が出たとします。
この場合、分配金は18,000円。ここから米国で10%(1,800円)、日本で20%(3,600円)の税金が引かれ、実際に受け取れるのは12,600円になります。
確定申告をすれば、米国で課税された1,800円は取り戻せますが、それでも最終的には14,400円となります。
投資信託(楽天VTI)の場合
一方、楽天VTIは分配金を出さずに再投資する仕組みです。
そのため、分配金に対する国内課税は繰り延べされます。
つまり、本来であれば課税される3,600円も再投資に回せるため、長期的に見ると大きな差が生まれます。
まとめ
今回は、米国株投資の定番であるVTIについて、ETFの本家VTIと投資信託の楽天VTIの違いを徹底比較しました。
どちらの商品も魅力的ですが、それぞれにメリット・デメリットがあります。
あなたの投資スタイルや目的に合わせて、最適なVTIを選んでくださいね!
【楽天証券】<期間限定>最大20,700ポイントキャンペーン