2025年、ついに新NISA制度が始まりました!投資初心者からベテランまで、多くの人がこの制度を活用して資産形成を目指しています。新NISAは、非課税で投資できる金額が大幅に増え、積立投資と成長投資の二本立てで運用できるなど、従来のNISAよりも使い勝手が向上しています。
この記事では、新NISAを最大限に活用するための戦略として、**「年初一括投資」に焦点を当て、そのメリット・デメリット、具体的な設定方法、銘柄選びのポイントなどを徹底解説します。特に、楽天証券ユーザー向けに、2024年12月末にリリースされた最新アプリ「iGrow」**を使った効率的な投資方法もご紹介します。
こんな疑問を持つ方におすすめの記事です!
- 新NISAでどんな投資戦略を取れば良いか分からない
- 年初一括投資のメリット・デメリットを知りたい
- S&P500への投資で、楽天プラスとeMAXIS Slimどちらが良いか悩んでいる
- 楽天証券のiGrowの使い方を知りたい
- 楽天SCHDへの投資を考えているが、注意点が知りたい
1. なぜ新NISAで年初一括投資がおすすめなのか?
新NISAの年間投資枠は、成長投資枠240万円、積立投資枠120万円の合計360万円。非課税で運用できる期間は無期限となり、積立投資枠で投資した資産は、成長投資枠にロールオーバーすることも可能です。
この制度を最大限に活用するためには、**「時間を味方につける」**ことが重要です。つまり、できるだけ早く、多くの資金を非課税枠内で運用することが、長期的な資産形成につながるのです。
そこで有効な戦略が**「年初一括投資」**です。1月初旬に年間投資枠いっぱいの金額を投資することで、1年間まるまる非課税の恩恵を受けながら運用することができます。
年初一括投資のメリット
- 複利効果を最大化: 早めに投資することで、複利効果によって雪だるま式に資産が増えていく可能性が高まります。
- 市場平均への回帰: 短期的な市場の変動に左右されにくく、長期的に見れば市場平均に近いリターンを得られる可能性が高まります。
- 手間が少ない: 一度設定すれば、あとは放置でOK。こまめな売買の手間が省けます。
過去30年間のデータを分析すると、S&P500と全世界株式(オルカン)のどちらにおいても、年初一括投資の方が毎月積立投資よりも高いリターンを上げています。これは、長期的に見れば市場は右肩上がりで成長する傾向があるためです。
もちろん、年初一括投資にもデメリットはあります。
- 相場の下落リスク: 投資直後に市場が暴落した場合、大きな損失を被る可能性があります。
- 精神的な負担: 大きな金額を一括投資することに抵抗を感じる人もいるでしょう。
- 買い増しの機会損失: 年初に投資枠を使い切ってしまうと、相場が下落した際に買い増しすることができません。
重要なのは、ご自身の投資スタイルやリスク許容度に合わせて、最適な投資方法を選ぶことです。リスクを抑えたい場合は、積立投資をメインにする、あるいは一括投資と積立投資を併用するのも良いでしょう。
2. 年初一括投資の具体的な設定方法(楽天証券iGrow版)
楽天証券ユーザーであれば、iGrowアプリを使うことで、スムーズに年初一括投資の設定ができます。
iGrowアプリのメリット
- 見やすいインターフェース: シンプルで見やすいデザインで、初心者でも操作しやすい。
- 資産状況の確認が簡単: 楽天証券口座全体の資産状況を円グラフなどで分かりやすく表示。
- NISA/iDeCo/特定口座ごとの資産管理: 口座ごとに資産状況を確認できるため、ポートフォリオ管理が容易。
- 銘柄ごとの評価額表示: 保有銘柄ごとの評価額や損益をすぐに確認可能。
- プッシュ通知機能: 積み立て予定日や配当金入金などをプッシュ通知でお知らせ。
iGrowを使った年初一括投資の設定方法
(1)成長投資枠のスポット買付
- iGrowアプリをダウンロードし、楽天証券のIDとパスワードでログイン。
- 下部メニューの「探す・注文」をタップ。
- 「購入」をタップ。
- 投資したい銘柄を検索(例:楽天プラスS&P500)。
- 銘柄詳細画面で「購入」をタップ。
- 口座区分で「NISA・成長投資枠」を選択。
- 買付金額を入力(最大240万円)。
- 設定内容を確認し、注文を実行。
(2)積立投資枠のボーナス設定
積立投資枠は、通常毎月10万円までしか積立できませんが、「ボーナス設定」を使うことで、1月にほぼ一括投資することが可能です。
- iGrowアプリで「探す・注文」→「積立」をタップ。
- 既に積立設定をしている場合は、一度解除する。
- 投資したい銘柄を検索(例:楽天プラスS&P500)。
- 銘柄詳細画面で「積立設定」をタップ。
- 口座区分で「NISA・積立投資枠」を選択。
- 積立金額を100円に設定。
- 積立頻度を「毎月」に設定。
- 引き落とし方法で「証券口座」を選択。
- 積立指定日を1月になるように設定。
- ボーナス設定で「設定する」を選択。
- 指定月は「1月」、金額は「119万8800円」に設定。
- 分配金コースを選択(楽天プラスS&P500の場合は「再投資型」でOK)。
- 設定内容を確認し、注文を実行。
設定ミスに注意!
特に積立投資枠のボーナス設定では、金額入力ミスをしないように注意しましょう。1円でも間違えるとエラーが出て設定できません。
3. S&P500への投資:楽天プラス vs eMAXIS Slim
S&P500は、アメリカの代表的な株価指数であり、長期投資の定番銘柄として人気です。楽天証券でS&P500に投資する場合、「楽天プラスS&P500」と「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」のどちらを選ぶべきか、多くの人が悩んでいます。
結論:楽天プラスS&P500がおすすめ
両者を比較すると、隠れコストとポイント還元を考慮すると、楽天プラスS&P500の方が有利です。
項目 | 楽天プラスS&P500 | eMAXIS Slim米国株式(S&P500) |
信託報酬 | 0.07% | 0.08114% (2025年1月25日以降) |
隠れコスト | 0.02% | 0.011% |
ポイント還元 (楽天証券) | 0.02% | なし |
実質コスト | 0.075% | 0.09214% |
パフォーマンスの比較
直近1年間のパフォーマンスを比較すると、楽天プラスS&P500の方がわずかに優位な傾向が見られます。しかし、その差はごく僅かであり、既にeMAXIS Slimで投資している人が乗り換えるほどのメリットはないと言えるでしょう。特に、NISA口座で保有している場合は、売却して買い直すと非課税枠を無駄にしてしまう可能性があります。
これからS&P500に投資する人は、楽天プラスS&P500を選ぶのがおすすめです。
4. 楽天SCHD:高配当投資で資産形成を加速!
楽天SCHDは、アメリカの優良高配当株式に投資するETF「SCHD」に連動する投資信託です。設定からわずか3ヶ月強で純資産額が1000億円を突破するなど、大きな注目を集めています。
楽天SCHDの特徴
- 高配当: 安定した配当収入が期待できる。
- 低コスト: 信託報酬は0.192%と低水準。
- 分散投資: アメリカの優良企業に分散投資することで、リスクを抑えることができる。
楽天SCHDへの投資で絶対に理解しておきたいこと:分配金コースの選択
楽天SCHDでは、「分配金を受け取る」か「分配金を再投資する」かを選択できます。NISA口座で投資する場合は、一度選択した分配金コースは変更できません。
NISA口座で楽天SCHDに投資する場合は、将来のライフプランや投資目標を慎重に考慮した上で、分配金コースを選びましょう。
分配金コースの選択ミスによるデメリット
- 非課税枠の無駄遣い: 分配金を再投資すると、NISAの非課税枠を消費してしまう。
- 複利効果の低下: 分配金を受け取らずに再投資することで、複利効果を最大限に活かすことができる。
- 柔軟性の喪失: 将来、分配金を受け取りたいと思っても、NISA口座ではコース変更ができない。
楽天SCHDを新NISAで買う場合の注意点
- 外国税: NISA口座では外国税控除が適用されないため、分配金から10%の外国税が差し引かれる。
- 分配金再投資と非課税枠: 分配金を再投資する場合、NISAの非課税枠を消費する。
- 投資効率: 配当金を受け取る場合は、複利効果が得られないため、投資効率が低下する可能性がある。
これらの注意点を踏まえた上で、ご自身の投資スタイルに合った分配金コースを選びましょう。
5. 楽天SCHDの年初一括投資設定方法(iGrow版)
- iGrowアプリで「探す・注文」→「購入」をタップ。
- 楽天SCHDを検索。
- 銘柄詳細画面で「購入」をタップ。
- 口座区分で「NISA・成長投資枠」を選択。
- 買付金額を入力(最大240万円)。
- 分配金コースを選択 (重要!)
- 設定内容を確認し、注文を実行。
まとめ
新NISAは、長期的な資産形成に非常に有効な制度です。年初一括投資は、複利効果を最大化し、効率的に資産を増やすための有効な戦略です。
この記事でご紹介した内容を参考に、ご自身の投資スタイルやリスク許容度に合わせて、最適な投資戦略を立てましょう。楽天証券のiGrowアプリを活用すれば、スムーズに投資設定を行うことができます。
投資は自己責任で行いましょう。
この記事があなたの投資活動の参考になれば幸いです。
その他、新NISAに関する情報
- 新NISAの制度概要
- 新NISAのメリット・デメリット
- 投資信託の選び方
- 積立投資のメリット・デメリット
- 資産運用の基礎知識
免責事項
この記事は情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。