10年国債利回り上昇の波に乗り遅れるな!今知るべき金利動向と投資戦略

ナナ

こんにちは。ナナです。
このブログでは、新NISAを使った投資について基本から分かりやすく紹介していきます。
自分の未来は自分で切り開く、その一歩を一緒に踏み出しましょう!

2023年以降、世界経済は大きな転換期を迎えています。

長らく低金利が続いた時代から、金利上昇時代へと移り変わりつつあるのです。

特に、長期金利の指標となる10年国債利回りは、2022年4月には0.25%程度だったものが、2023年11月には0.5%を超え、

さらなる上昇が予想されています。

「10年国債利回りってそもそも何?」

「将来、金利はもっと上がるの?」

「今のうちに国債を買っておくべき?」

「金利上昇は、私の資産にどんな影響を与えるの?」

この記事では、10年国債利回りについて詳しく解説し、将来の金利動向や投資戦略について、具体的な事例も交えながらわかりやすく解説していきます。

金利上昇時代に備え、資産を守るための知識を身につけ、投資戦略を立て直しましょう。

10年国債利回りとは?

10年国債利回りは、日本国政府が発行する10年満期の国債の利回りのことです。

国債は、政府が資金調達のために発行する債券で、一定期間後に元本と利子を受け取ることができます。

利回りは、国債の価格と利子率から算出され、国債の価格が下がると利回りは上昇し、逆に価格が上がると利回りは低下します

例えば、100万円の10年国債を発行し、年利1%で10年後に100万円を返済する国債の場合、利回りは1%になります。

しかし、市場でこの国債が90万円で取引されている場合、利回りは1.11%になります。

10年国債利回りは、長期金利の指標として、市場の金利動向を把握する上で重要な役割を果たしています。

10年国債利回りが上昇する理由

ここ数年、10年国債利回りは上昇傾向にあります。

その理由は、以下の要因が考えられます。

日銀の金融政策変更

2022年4月、日銀は金融政策を変更し、長期金利の変動幅を±0.25%から±0.5%に拡大しました。

この政策変更により、日銀がこれまでのように長期金利を低く抑える意向が弱まったと市場は受け止め、

金利が上昇する方向に働きました。

インフレによる金利上昇

近年、世界的にインフレが進行しており、物価上昇が続いています。

物価上昇は、実質金利(名目金利からインフレ率を差し引いたもの)を低下させるため、投資家はより高い利回りを求めるようになり、金利上昇につながっています。

米国金利上昇の影響

米国では、インフレ抑制のために米連邦準備制度理事会(FRB)が政策金利を引き上げており、その影響で米国債利回りが上昇しています。

米国債利回りの上昇は、日本の金利上昇にも波及する傾向があります。

10年国債利回り上昇が経済に与える影響

10年国債利回りの上昇は、経済にさまざまな影響を与えます。

企業の資金調達コスト上昇

企業は、資金調達のために債券を発行しますが、金利上昇によって債券発行コストが上昇します。

そのため、企業の設備投資や事業拡大が抑制される可能性があります。

住宅ローン金利上昇

住宅ローン金利は、10年国債利回りと連動する傾向があります。

金利上昇は、住宅ローン返済額の増加につながり、住宅購入意欲を冷ます可能性があります。

円安

金利上昇は、円安を引き起こす可能性があります。

金利が上昇すると、日本国債の魅力が高まり、海外投資家による円買いが増加します。その結果、円高になるはずですが、

実際には、米国の金利上昇と日本の金利上昇の差が拡大し、円安が進みます。

将来の10年国債利回りはどうなる?

将来の10年国債利回りは、日銀の金融政策や米国の金利動向、インフレ率など、さまざまな要因によって左右されます。

現状では、日銀は当面は現状維持の金融政策を継続すると見込まれています。

しかし、インフレが根強く続けば、日銀も金融政策の修正を迫られる可能性はあります。

米国では、FRBはインフレ抑制のために政策金利を引き上げ続けており、今後しばらくは金利上昇が続くと予想されます。

そのため、日本の金利も米国金利に連動して上昇する可能性は高いです。

10年国債利回り上昇が投資戦略に与える影響

10年国債利回りの動向は、投資戦略にも大きな影響を与えます。

株式投資

金利上昇は、株式投資の魅力を低下させる可能性があります。

金利が上昇すると、債券投資の魅力が高まり、株式投資から資金が流出する可能性があります。

【具体例】

例えば、ある投資家が100万円を株式に投資することを考えています。

株式投資の期待リターンは年5%、10年国債の利回りは0.5%だったとします。

この場合、株式投資は10年国債投資よりも期待リターンが高いので、株式投資を選択する可能性が高くなります。

しかし、10年国債利回りが1.5%に上昇すると、株式投資の期待リターンとの差が縮小します。

投資家は、リスクの低い債券投資に資金をシフトする可能性が高くなり、株式市場から資金が流出する可能性があります。

債券投資

金利上昇は、既存の債券の価値を下落させる可能性があります。

金利が上昇すると、新規発行される債券の利回りが高くなるため、既存の債券の価格は下落します。

【具体例】

例えば、ある投資家が100万円で年利1%の10年国債を購入しました。

その後、金利が上昇し、新たに発行される10年国債の利回りが2%になったとします。

この場合、投資家が保有する年利1%の10年国債の価格は下落します。

なぜなら、市場では年利2%の国債が発行されているため、年利1%の国債は魅力が低くなり、価格が下落するからです。

不動産投資

金利上昇は、不動産投資の収益性を悪化させる可能性があります。

金利上昇は、住宅ローン金利の増加につながり、不動産投資の借入コストが上昇します。

【具体例】

例えば、ある投資家が1億円を借りて、賃貸用のマンションを購入しました。

金利が1%だった場合、年間の利息負担は100万円になります。

しかし、金利が2%に上昇した場合、年間の利息負担は200万円に増加します。

利息負担が増加することで、不動産投資の収益性が悪化し、投資の魅力が低下する可能性があります。

10年国債利回り上昇への対応策

10年国債利回りが上昇した場合、投資家は以下のような対応策を検討する必要があります。

ポートフォリオの見直し

金利上昇は、債券など金利の影響を受けやすい資産の価値を下落させる可能性があります。

そのため、ポートフォリオに債券を多く含んでいる場合は、株式など金利の影響を受けにくい資産にシフトするなど、ポートフォリオの見直しが必要となります。

【具体例】

例えば、ある投資家のポートフォリオが、株式30%、債券50%、不動産20%で構成されているとします。

金利上昇によって、債券の価値が下落するリスクが高まっているため、ポートフォリオを株式40%、債券40%、不動産20%に調整することを検討する必要があるかもしれません。

投資期間の長期化

金利上昇は、短期的には投資収益を圧迫する可能性があります。

しかし、長期的に見れば、金利上昇は経済成長を促進し、株式市場にもプラスの影響を与える可能性があります。

そのため、投資期間を長期化するなど、長期的な視点を持つことが重要です。

【具体例】

例えば、ある投資家が10年後に住宅を購入することを目標に、毎月1万円を積立投資しています。

金利上昇によって、短期的に投資収益が伸び悩む可能性がありますが、10年という長期的な視点で考えれば、経済成長による株式市場の成長も期待できます。

分散投資

さまざまな資産に分散投資することで、金利上昇によるリスクを軽減することができます。

株式、債券、不動産など、さまざまな種類の資産に投資することで、リスクを分散することができます。

【具体例】

例えば、ある投資家が100万円を、株式50%、債券30%、不動産20%に分散投資しています。

金利上昇によって、債券の価値が下落する可能性がありますが、株式や不動産などの他の資産の価値が上昇する可能性もあります。

このように、資産を分散することで、金利上昇によるリスクを軽減することができます。

10年国債利回り上昇は投資家にとってチャンス?

一見、10年国債利回り上昇は投資家にとってリスクのように思えます。

しかし、リスクと捉えるか、チャンスと捉えるかは、投資家の視点次第です。

高利回り債券への投資

金利上昇は、高利回り債券への投資機会を生み出します。

金利が上昇すると、新規発行される債券の利回りが高くなるため、投資家にとって魅力的な投資対象となります。

【具体例】

例えば、金利が上昇し、新規発行される10年国債の利回りが2%になったとします。

この場合、投資家は、以前は考えられなかった高利回り債券への投資を検討する可能性があります。

不動産投資戦略の見直し

金利上昇は、不動産投資戦略の見直しを迫ります

金利上昇によって、住宅ローン金利が上昇し、不動産投資の収益性が悪化する可能性があります。

しかし、金利上昇は、不動産価格の上昇にもつながる可能性があります。

金利上昇は、経済活動を冷やす効果を持つ一方で、不動産の需要を減らす効果もあります。

そのため、不動産価格が下落する可能性も考えられますが、逆に、希少価値の高い物件の需要が伸び、価格が上昇する可能性もあります。

【具体例】

例えば、都心部にある築古の物件は、利便性の高さから需要が高く、金利上昇によって価格が下落する可能性は低いと考えられます。

一方、郊外にある築浅の物件は、利便性が低いため、金利上昇によって価格が下落する可能性があります。

10年国債利回りに関する追加情報

10年国債利回りの推移表

年月10年国債利回り(%)備考
2022年4月0.25日銀が金融政策を変更
2022年10月0.30インフレ懸念の高まり
2023年4月0.40米国金利上昇の影響
2023年10月0.50インフレ持続、日銀の金融政策修正の期待
2023年11月0.55

日銀の金融政策と10年国債利回り

日銀は、金融政策を通じて10年国債利回りをコントロールしています。

日銀は、10年国債の買い入れを通じて、長期金利を目標水準に誘導しています。

しかし、日銀が金融政策を変更した場合、10年国債利回りは大きく変動する可能性があります。

10年国債利回りに関するニュース

10年国債利回りは、市場の重要な指標であり、常に注目されています。

経済ニュースサイトや金融情報サイトでは、10年国債利回りの動向に関する最新のニュースが掲載されています。

まとめ

10年国債利回りは、市場の金利動向を把握する上で重要な指標です。

金利上昇は、経済や投資戦略に大きな影響を与えるため、その動向を注視し、適切な対応策を検討することが重要です。

今回の記事では、10年国債利回りの基礎知識、上昇の理由、経済への影響、将来の動向、投資戦略への影響について解説しました。

この記事が、投資家の方々が今後の投資戦略を立てる上で役立つことを願っています。

楽天証券NISA 節税LP

-NISAの基本と活用