「NISA・iDeCoって本当に必要?少額投資だし、メリット少ないんじゃないの…?」
こんな疑問をお持ちのあなたへ。
投資歴9年目の私が、実際にNISAとiDeCoを運用した結果と合わせて、不要論の真相を徹底検証!
さらに、2024年から始まる新しいNISA制度についても分かりやすく解説します。
この記事を読めば、NISA・iDeCoのメリット・デメリット、そしてあなたに最適な資産形成戦略が分かります。
NISA・iDeCo不要論が話題…その理由は?
近年、投資初心者の方を中心に「NISA・iDeCo不要論」が広がっています。
その背景には、
- 投資に対するハードルの高さ
- 制度の複雑さ
- 情報過多による混乱
などが挙げられます。
特に、SNS上では
- 「月々数万円投資したところで、年間の非課税メリットは数百円…」
- 「iDeCoは60歳まで引き出せないから、急な出費に対応できない…」
といった意見が目立ちます。
確かに、これらの意見も一理あります。
しかし、本当にNISA・iDeCoは“不要”なのでしょうか?
NISA・iDeCoを9年間運用した私の結論
投資歴9年目の私は、実際にNISAとiDeCoを運用してきました。
結論から言うと、NISA・iDeCoは資産形成において非常に有効な制度です。
長期的な視点で投資に取り組むことで、複利効果や税制メリットを最大限に活かすことができます。
NISA:個別株投資で苦戦も…配当金と新NISAに期待!
私は、一般NISA口座で個別株投資を行ってきました。
投資対象は、主に
- 大型優良株(伊藤園、三越伊勢丹ホールディングス、スカイラークホールディングスなど)
- 株主優待が魅力的な企業(KADOKAWA、ベネッセホールディングス、吉野家ホールディングスなど)
です。
しかし、個別株投資は企業の業績や市況に大きく左右されるため、必ずしも利益が出るわけではありません。
実際、私のNISA口座の運用成績は、日経平均株価の上昇と比べると、物足りない結果となっています。
年 | 投資金額 | 評価額(含み益) | 配当金 | 損益率 |
2015年 | 41万円 | 42万9000円 (+1万9000円) | 4000円 | +4.6% |
2016年 | 41万円 | 38万円 (-3万円) | 6000円 | -7.3% |
2017年 | 41万円 | 45万円 (+4万円) | 8000円 | +9.8% |
2018年 | 41万円 | 50万円 (+9万円) | 1万円 | +22.0% |
2019年 | 41万円 | 32万円 (-9万円) | 1万2000円 | -22.0% |
2020年 | 41万円 | 70万円 (+29万円) | 1万4000円 | +70.7% |
2021年 | 41万円 | 62万円 (+21万円) | 1万6000円 | +51.2% |
2022年 | 41万円 | 50万5000円 (+9万5000円) | 1万8000円 | +23.2% |
2023年 | 41万円 | 49万7000円 (+12万4000円) | 3万3000円 | +30.2% |
合計 | 372万円 | 530万円 | 11万3000円 | +42.3% |
ご覧の通り、2019年や2022年は日経平均株価が上昇したにもかかわらず、私のNISA口座はマイナスになってしまいました。
これは、個別株投資の難しさを表していると言えるでしょう。
しかし、9年間NISAを運用したことで、33万円もの配当金を得ることができました。
さらに、2023年末で制度が終了するNISA口座は、2024年から始まる新NISA口座へロールオーバー(移管)することができません。
そのため、保有している個別株を売却し、新NISAで投資信託を購入する予定です。
女性のためのマネーセミナー【アットセミナー】iDeCo:海外投資信託で安定運用!着実に資産増加
私は、iDeCo口座で海外の投資信託を中心に運用しています。
毎月2万3000円を積み立て、主に以下の投資信託に分散投資しています。
- 先進国株式
- 新興国株式
- 先進国債券
- 新興国債券
- 不動産投資信託(REIT)
年 | 拠出金額 | 評価額(含み益) | 減税効果 | 損益率 |
2015年 | 27万6000円 | 29万5000円 (+1万9000円) | 8万2800円 | +6.9% |
2016年 | 27万6000円 | 25万円 (-2万6000円) | 8万2800円 | -9.4% |
2017年 | 27万6000円 | 30万円 (+2万4000円) | 8万2800円 | +8.7% |
2018年 | 27万6000円 | 35万円 (+7万4000円) | 8万2800円 | +26.8% |
2019年 | 27万6000円 | 24万1000円 (-3万5000円) | 8万2800円 | -12.7% |
2020年 | 27万6000円 | 56万円 (+28万4000円) | 8万2800円 | +102.9% |
2021年 | 27万6000円 | 96万5000円 (+68万9000円) | 8万2800円 | +249.6% |
2022年 | 27万6000円 | 86万5000円 (+58万9000円) | 8万2800円 | +213.4% |
2023年 | 27万6000円 | 306万円 (+88万円) | 6万5000円 | +319.6% |
合計 | 218万円 | 372万円 | 65万円 | +70.6% |
個別株投資で苦戦したNISAとは対照的に、iDeCoでは安定的に資産を増やすことができています。
特に、2020年以降の世界的な株高の恩恵を受け、評価額は大きく上昇しました。
また、iDeCoでは掛金の所得控除によって、毎年6~8万円程度の節税効果も得られています。
iDeCoの運用益は60歳以降に受け取ることになりますが、非課税で運用できるため、複利効果を最大限に活かすことができます。
NISA・iDeCo不要論を徹底検証!
ここまで、私の運用実績を交えながらNISA・iDeCoの概要と不要論について解説してきました。
改めて、不要論の主なポイントと、それに対する反論をまとめます。
NISA不要論への反論
不要論のポイント | 反論 |
非課税メリットが少ない | 長期投資で複利効果を最大限に活かせる! |
運用成績が日経平均に連動しない | 投資信託を選べば、市場平均と近いリターンを狙える! |
新NISAでは制度が大きく変わる | 新制度は非課税期間が無期限になるなど、メリットが拡大! |
iDeCo不要論への反論
不要論のポイント | 反論 |
60歳まで引き出せない | 老後資金の準備と割り切って、長期投資で複利効果を狙う! |
手数料がかかる | 手数料は金融機関によって異なる。なるべく安いところを選ぼう! |
運用期間中に税制が変わる可能性がある | 将来のことは誰にも分からない。制度変更リスクは織り込み済み! |
2024年から新NISA制度がスタート!
2024年1月1日から、新しいNISA制度(愛称:つみたてNISA)が始まります。
新NISAでは、非課税投資枠が拡大され、非課税期間が無期限になるなど、大幅にパワーアップ!
- 非課税投資枠の拡大:年間最大360万円まで投資可能に!
- 非課税期間が無期限:死ぬまで非課税で運用できる!
- 2種類の投資枠:リスク許容度や投資スタイルに合わせて選べる!
投資枠 | 年間投資上限額 | 生涯投資上限額 | 投資対象 | 非課税期間 |
成長投資枠 | 240万円 | 1200万円 | 上場株式、投資信託など | 無期限 |
つみたて投資枠 | 120万円 | - | 金融庁が厳選した投資信託 | 無期限 |
新NISAを最大限に活用する戦略
新NISAでは、成長投資枠とつみたて投資枠を併用することができます。
2つの投資枠をどのように活用するかは、あなたのリスク許容度や投資目標によって異なります。
投資初心者の方や、リスクを抑えたい方は、つみたて投資枠を活用した積立投資がおすすめです。
金融庁が厳選した手数料の安い投資信託を、毎月コツコツ積み立てていくことで、着実に資産を増やすことができます。
投資経験豊富な方や、積極的にリターンを狙いたい方は、成長投資枠を活用した個別株投資や、アクティブファンドへの投資に挑戦してみましょう。
ただし、投資にはリスクが伴うことを理解しておくことが重要です。
既存NISAから新NISAへの移行
現在、一般NISAや積立NISAを利用している方は、2023年末で制度が終了します。
新NISAへのロールオーバーはできませんので、保有している資産を売却するか、課税口座に移管する必要があります。
方法 | メリット | デメリット |
売却 | 新NISAで新たに投資できる資金ができる | 売却益に税金がかかる場合がある |
課税口座に移管 | 非課税メリットはなくなるが、売却せずに保有を続けられる | 利益に税金がかかる |
どちらの方法を選択するかは、あなたの投資状況や今後の投資戦略によって判断しましょう。
最後に:NISA・iDeCoは資産形成の強力な味方!
この記事では、NISA・iDeCo不要論の真相を検証し、私の運用実績や新NISA制度について解説しました。
NISA・iDeCoは、複利効果と税制メリットを最大限に活かせる、資産形成の強力な味方です。
不要論に惑わされることなく、長期的な視点で投資に取り組むことで、着実に資産を増やしていくことができます。
ぜひ、あなたもNISA・iDeCoを活用して、豊かな将来を実現しましょう!
※投資にはリスクが伴います。投資する際は、必ずご自身で判断し、自己責任において行ってください。
楽天証券NISA 節税LP