【2024年版】新NISAでオルカンは本当に大丈夫?徹底解説!リスク・注意点・最適な人とは?

ナナ

こんにちは。ナナです。
このブログでは、新NISAを使った投資について基本から分かりやすく紹介していきます。
自分の未来は自分で切り開く、その一歩を一緒に踏み出しましょう!

「新NISAで投資を始めるならオルカン1択!」

そんな言葉をよく耳にしますが、本当にそうでしょうか?

確かに、投資信託「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」(通称:オルカン)は、低コストで全世界の株式に投資できるという点で非常に魅力的です。しかし、本当にすべての人にとって最適な投資先なのでしょうか?

投資は、将来のために大切な資産を運用する行為です。

安易に人気や評判だけで決断するのではなく、メリット・デメリット、そして自身のリスク許容度や投資目標との適合性をしっかりと見極める必要があります。

この記事では、新NISAで投資を考えるあなたのために、オルカンの魅力を徹底解剖しつつ、その裏に潜むリスクや注意点、そしてオルカンが最適な投資先と言える人について、包み隠さず解説していきます。

「新NISAでオルカンに投資しようか迷っている…」

そんなあなたの疑問を解消し、自信を持って投資判断ができるよう、ぜひ最後まで読み進めてみてください!

新NISAでオルカンが選ばれる理由とは?

投資信託「オルカン」は、なぜこんなにも人気なのでしょうか?

その理由を探る前に、まずは「新NISA」の基本とオルカンの特徴を押さえておきましょう。

新NISAの基礎知識

「NISA」とは、「少額投資非課税制度」のこと。

投資で得られた利益が非課税になるという、とってもお得な制度です。

2024年からスタートした「新NISA」では、従来のNISAよりも非課税で投資できる金額が大幅にアップしました。

新NISAには、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2種類があります。

  • つみたて投資枠:年間120万円まで
  • 成長投資枠:年間240万円まで

計360万円まで非課税投資が可能となり、投資初心者から経験者まで、幅広い層に活用できる制度となっています。

オルカンとは?その魅力を徹底解剖!

「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」(通称:オルカン)は、三菱UFJ国際投信が運用する投資信託です。

オルカンの最大の特徴は、日本を含む全世界の約3,000銘柄の株式に投資できるという点。

「MSCI ACWI」という世界の株式市場の値動きを表す指数に連動することを目指しており、購入するだけで世界経済全体に分散投資した効果を得られるのが大きなメリットです。

では、なぜオルカンは新NISAで人気を集めているのでしょうか?その理由を詳しく見ていきましょう。

オルカンが選ばれる3つの理由

  1. 圧倒的な低コスト:業界最低水準の信託報酬!
    • オルカンの信託報酬は、わずか年0.5775%(2024年5月現在)。
    • 投資信託は運用会社に支払う信託報酬などの費用がかかりますが、オルカンは業界最低水準の手数料で運用されています。
    • 特に長期投資になればなるほど、このコスト差は大きな違いを生み出すため、投資家の運用成績に大きく貢献します。
  2. 純資産総額の大きさ:運用が安定し、流動性も高い!
    • オルカンの純資産総額は、約3.1兆円(2024年5月現在)と、他の投資信託と比較しても圧倒的な規模を誇ります。
    • 純資産総額が大きいほど、運用が安定し、売買がスムーズに行えるというメリットがあります。
  3. 世界経済の成長に期待できる!
    • オルカンは、世界中の成長企業に幅広く投資しているため、世界経済の成長の恩恵を受けやすいという特徴があります。
    • 世界の人口増加や技術革新などを背景に、今後も世界経済は成長していくと予想されており、長期的な資産形成に最適な投資先と言えるでしょう。

このように、オルカンは低コスト、高い安定性、世界経済の成長という3つの魅力を兼ね備えた投資信託と言えるでしょう。

オルカンの投資先は?構成銘柄と特徴を分析!

オルカンは、約3,000銘柄もの株式に投資をしています。

ここでは、その投資先の内訳を詳しく見ていき、オルカンがどのような特徴を持つ投資信託なのかを分析していきましょう。

オルカンの投資対象国・地域比率

地域割合
北米62.3%
欧州18.2%
日本5.5%
アジア(除く日本)8.1%
その他5.9%

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【表から分かること】

  • オルカンは、全世界株式に投資しているとはいえ、米国への投資比率が約6割と非常に高いことが分かります。
  • 日本株への投資比率は5.5%と、全体のわずか一割にも満たない水準です。

オルカンの組入上位10銘柄(2023年9月末時点)

順位銘柄名セクター割合
1Apple Inc.情報技術7.1%
2Microsoft Corp.情報技術5.7%
3Amazon.com Inc.一般消費財3.2%
4NVIDIA Corp.情報技術2.5%
5Alphabet Inc. Class A情報技術1.8%
6Tesla Inc.一般消費財1.5%
7Alphabet Inc. Class C情報技術1.4%
8Johnson & Johnsonヘルスケア1.2%
9UnitedHealth Group Inc.ヘルスケア1.1%
10JPMorgan Chase & Co.金融1.0%

【表から分かること】

  • 組入上位には、Apple、Microsoft、Amazonといった、アメリカの巨大IT企業が名を連ねています。
  • 米国企業への投資比率が高いことから、オルカンの値動きは、米国株式市場の影響を大きく受けることが予想できます。

オルカンのセクター比率(2023年9月末時点)

セクター割合
情報技術22.3%
ヘルスケア13.6%
金融12.0%
一般消費財11.3%
資本財9.9%
その他30.9%

【表から分かること】

  • セクター別に見ると、「情報技術」への投資比率が約22%と最も高くなっています。
  • オルカンは、成長性の高いITセクターに多く投資をしている反面、景気変動の影響を受けやすいという側面も持っています。

待った!オルカン投資のリスクと注意点

オルカンは、魅力的な投資信託ですが、投資には必ずリスクが伴います。

オルカン投資のリスクと注意点を正しく理解した上で、投資するかどうか判断するようにしましょう。

米国株式への集中リスク

先ほど見たように、オルカンは米国株式への投資比率が約6割と高くなっています。

米国経済は世界経済を牽引する存在ですが、もし米国経済が大きく落ち込んでしまうと、オルカンの基準価額も大きく下落してしまう可能性があります。

過去には、ITバブル崩壊時やリーマンショック時など、米国発の世界的な株価下落局面において、オルカンの基準価額も大きく下落しています。

為替リスク

オルカンは、外国株式へ投資する際に円を外国通貨に両替します。

そのため、円高に進むと、円ベースの運用成績が悪化してしまうという為替リスクがあります。

特に、近年の急激な円安の進行は、オルカンを含む外国株式投資のリスクを高める要因となっています。

世界情勢による影響

世界経済は、政治・経済状況や自然災害など、様々な要因によって影響を受けます。

戦争やテロ、金融危機などが起こると、世界的に株価が下落し、オルカンの基準価額も下落する可能性があります。

2022年2月に勃発したロシアによるウクライナ侵攻は、世界経済に大きな影を落とし、オルカンの基準価額も一時的に大きく下落しました。

分配金なし

オルカンは、分配金が再投資される「分配金再投資型」の投資信託です。

そのため、定期的に分配金を受け取りたいと考えている投資家には不向きです。

インデックス投資のリスク

オルカンは、「MSCI ACWI」という指数に連動することを目指す「インデックスファンド」です。

インデックス投資は、市場全体に投資をするため、個別株投資と比較してリスクが低いと言われていますが、市場全体が下落する局面では、損失を避けることができません。

また、アクティブファンドのように、ファンドマネージャーが積極的に運用して、市場の成長を上回るリターンを狙うことはできません。

【比較表】オルカン vs 他の人気投資信託

特徴オルカンeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド
投資対象全世界株式米国株式(S&P500)全世界株式・債券
信託報酬年0.5775%年0.0968%年0.2495%
分配金再投資再投資分配(年2回)
リスク中程度高め低め
期待リターン中程度高め低め
おすすめの人世界経済の成長に期待し、長期投資で安定収益を得たい人米国経済の成長に期待し、リスクを取ってでもリターンを狙いたい人リスクを抑えながら、安定した運用成績を目指したい人

【表の見方】

  • 信託報酬:投資信託の運用会社に支払う手数料。低いほど、投資家の手元に残る利益は大きくなります。
  • 分配金:投資信託の収益を投資家に分配するお金のこと。再投資型は分配金を再び投資に回すことで、雪だるま式に資産を増やす効果が期待できます。
  • リスク:投資信託の基準価額が変動する可能性のこと。リスクが高いほど、リターンも大きくなる傾向がありますが、その分損失が出る可能性も高まります。
  • 期待リターン:投資信託から見込まれる利益のこと。リスクとリターンは比例する関係にあり、リスクが高いほど、高いリターンが期待できます。

オルカンが向いている人・向いていない人

ここまでオルカンの特徴、メリット・デメリットを見てきました。

では実際に、どのような人がオルカンへの投資に向いているのでしょうか?

オルカン投資に向いている人

  • 長期投資を前提に、世界経済の成長の恩恵を受けたい人
    • オルカンは、長期的に世界経済が成長するという前提で投資する商品です。
    • 短期的な値動きに一喜一憂せず、10年、20年という長い目で資産形成をしていきたいと考えている人に向いています。
  • 投資初心者で、何から投資していいか分からない人
    • オルカンは、全世界の株式に分散投資できるため、投資先を自分で選ぶのが難しいと感じる投資初心者の方にもおすすめです。
  • 手間をかけずに、国際分散投資を始めたい人
    • オルカンは、購入するだけで世界中の株式に分散投資できるため、手間をかけずに国際分散投資を始められます。
  • 低コストで効率的に資産運用をしたい人
    • オルカンは、信託報酬が低いことから、効率的に資産運用を行いたいと考えている人にもおすすめです。

オルカン投資に向いていない人

  • 短期的な利益を狙いたい人
    • オルカンは、長期投資を前提とした商品であるため、短期間で大きな利益を狙うことはできません。
  • 為替リスクを避けたい人
    • 為替ヘッジがないため、円高になった場合は、円ベースのリターンが減少する可能性があります。
  • 特定の投資テーマに集中投資したい人
    • オルカンは、あくまでも「全世界株式」への分散投資が目的の商品です。特定のテーマやセクターに集中投資したい場合は、他の投資信託や個別株を検討する必要があります。
  • 定期的な分配金を希望する人
    • オルカンは分配金が再投資されるため、分配金を受け取りたい場合は、分配型投資信託を選ぶ必要があります。
  • 米国株への集中リスクを避けたい人
    • オルカンは米国株への投資比率が高いため、米国経済の動向に大きく左右される可能性があります。米国株への集中リスクを避ける場合は、他の地域や資産クラスへの投資も検討する必要があります。

オルカン以外の新NISAおすすめ投資先

オルカンは魅力的な投資先ですが、前述したように、すべての人に最適なわけではありません。

ここでは、オルカン以外の選択肢として、新NISAで投資できる以下の商品を紹介します。

  • 全世界株式インデックスファンド
  • 米国株式インデックスファンド
  • バランス型投資信託
  • 個別株

全世界株式インデックスファンド

オルカンと同じく、全世界の株式に分散投資できる投資信託です。

オルカンとの違いは、運用会社や信託報酬、投資対象となる指数などが挙げられます。

【例】

  • iFreeNEXT NASDAQ100インデックス
  • ニッケイグローバルセレクトファンド
  • SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド

米国株式インデックスファンド

米国株式市場を代表する株価指数である「S&P500」や「NASDAQ100」などに連動する投資成果を目指す投資信託です。

米国経済は世界経済を牽引する存在であるため、高い成長が期待できます。しかし、その反面、リスクも高くなる点に注意が必要です。

【例】

  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
  • 楽天・全米株式インデックス・ファンド
  • ひふみプラス

バランス型投資信託

株式だけでなく、債券や不動産など、複数の資産に分散投資する投資信託です。

リスクを抑えながら、安定した運用成績を目指せるのがメリットです。

【例】

  • セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド
  • eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
  • インデックスの匠

個別株

新NISAの成長投資枠では、個別株に投資することも可能です。

自分で企業を分析し、将来性があると判断した企業の株式に投資することで、大きなリターンを狙うことができます。

ただし、個別株は値動きが大きいため、投資する際は、リスクを十分に理解しておく必要があります。

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オルカン投資で失敗しないための3つのポイント

最後に、オルカン投資で失敗しないために、押さえておくべき3つのポイントを紹介します。

長期投資を前提とする

オルカンは、短期的な値動きではなく、長期的な世界経済の成長によるリターンを期待して投資する商品です。

短期的な値動きに一喜一憂せず、10年、20年という長いスパンで投資を続けることが、成功の秘訣です。

積立投資でリスク軽減

毎月一定額を投資していく「積立投資」は、ドルコスト平均法の効果によって、リスクを抑えながら、長期的に資産形成ができる投資方法です。

オルカンへの投資も、積立投資で行うことで、よりリスクを抑えながら、安定したリターンを狙うことができます。

ポートフォリオ全体でのバランスを考える

投資においては、リスク分散が重要です。

オルカンは、全世界の株式に分散投資できるという点で、リスク分散効果の高い投資信託ですが、それでもリスクがゼロになるわけではありません。

オルカンだけでなく、他の投資信託や債券、預貯金などを組み合わせることで、よりリスクを抑えたポートフォリオを構築することが重要です。

まとめ:オルカンは万能ではない!自分に合った投資先を選ぼう

今回は、新NISAで人気の投資信託「オルカン」について解説しました。

オルカンは、低コストで全世界の株式に分散投資できるという点で、非常に魅力的な投資信託です。

しかし、オルカンはあくまでも「投資信託」の一つであり、「万能な投資先」ではありません。

投資をする上で重要なのは、**「自分の投資目的やリスク許容度にあった投資先を選ぶこと」**です。

本記事を参考にして、あなたにとって最適な投資先を見つけ、新NISAを活用した資産形成を目指してください。

※ 本記事は、2024年5月25日時点の情報に基づいて作成しています。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任において行うようにお願いいたします。

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