「最近株価が上がりすぎて怖い…利益確定した方がいいのかな?」
「このまま積み立てを続けていいのか不安…いったん停止した方がいいの?」
こんな悩みをお持ちのあなたへ。
2023年から続く株式市場の好調を受け、インデックス投資をしている方の多くが、利益確定や積立停止のタイミングに頭を悩ませているのではないでしょうか?
結論から言うと、「相場が高いから」という理由だけで利益確定や積立停止をするのはNGです。
なぜなら、インデックス投資は短期的な相場の変動に一喜一憂するのではなく、世界経済の長期的な成長に賭ける投資手法だからです。
この記事では、世界最大の機関投資家であるGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の運用成績を参考に、インデックス投資で成功するための考え方について詳しく解説していきます。
この記事を読めば、以下の3つのことが分かります。
- インデックス投資でなぜ「保有」が重要なのか
- インデックスファンドの利益確定はいつすればいいのか
- インデックスファンドの積立を停止すべきタイミングとは
ぜひ最後まで読んで、インデックス投資の真髄を理解し、将来のお金の不安を解消しましょう!
なぜインデックス投資では「保有」が重要なのか?
インデックス投資とは、日経平均株価やS&P500などの市場全体の値動きを表す指数(インデックス)に連動する投資信託(インデックスファンド)に投資する手法です。
個別株投資のように、どの企業が成長するかを予測する必要がなく、市場全体の成長に便乗できるのが大きなメリットです。
そして、インデックス投資において最も重要なことは**「長期保有」**です。
その理由は、インデックス投資には以下の2つの大前提があるからです。
- 未来の相場を予測することはできない
- 人類の経済は長期的に見れば成長する
未来の相場を予測することはできない
株式市場は常に変動しており、未来の相場を正確に予測することは誰にもできません。
「今は株価が高いから、これから下がるだろう」
「今は株価が安いから、これから上がるだろう」
こんな風に考えて売買を繰り返しても、高い確率で市場平均に負けてしまうことが、過去のデータからも明らかになっています。
世界一の投資家として有名なウォーレン・バフェット氏でさえ、「相場の予想はしない」と明言しています。
人類の経済は長期的に見れば成長する
過去200年以上の世界経済の歴史を振り返ってみると、戦争や恐慌などの危機を乗り越え、着実に成長を続けてきたことが分かります。
もちろん、短期的には経済が停滞したり、株価が下落することもあります。
しかし、超長期的な視点で見れば、人類の経済活動は活発化し、企業の業績も向上していくと考えられます。
そして、インデックス投資はこの長期的な経済成長の恩恵を享受できる投資手法なのです。
インデックスファンドの利益確定はいつすべき?
インデックスファンドは長期保有が前提の投資なので、「相場が高いから」という理由だけで利益確定をするのはおすすめしません。
では、一体いつ利益確定すればいいのでしょうか?
それは、**「将来、お金が必要になった時」**です。
例えば、老後の生活資金としてインデックスファンドに投資している場合、実際に老後を迎えて生活資金が必要になった時に売却すればいいのです。
それまでは、たとえ株価が大きく上昇したとしても、売却せずに保有し続けることをおすすめします。
なぜなら、売却してしまうとその後の値上がり益を得ることができなくなってしまうからです。
【インデックス投資はNG? 始めるべきタイミングは?疑問をプロが徹底解説!】
インデックスファンドの積立を停止すべきタイミングとは?
インデックスファンドの積立を停止するタイミングも、「相場が高いから」とか「株価が暴落しているから」という理由だけで判断するのはNGです。
では、一体いつ積み立てを停止すべきなのでしょうか?
それは、**「家計の事情で積み立てる余裕がなくなった時」**です。
例えば、結婚や出産、住宅購入、子どもの教育費など、ライフイベントによって支出が増え、インデックスファンドを積み立てる余裕がなくなってしまった場合は、一時的に積み立てを停止することも検討しましょう。
ただし、「相場が不安定だから」という理由で積立を停止するのは避けましょう。
なぜなら、市場が低迷している時に積立を停止してしまうと、安い価格で多くの口数を購入するチャンスを逃してしまうからです。
GPIFの運用成績から学ぶ、長期投資の重要性
インデックス投資における「長期保有」の重要性を理解するために、GPIFの運用成績を見てみましょう。
GPIFは、国民が納めた年金保険料を運用して年金財政を支える、世界最大の機関投資家です。
その運用資産額は約224兆円にのぼり、そのうち約132兆円は運用益によって増えたものです。
GPIFの運用成績は、インデックス投資の有効性を証明する好例と言えます。
GPIFの驚異的な運用実績
項目 | 内容 |
運用資産額 | 224兆7,025億円 |
累積収益額 | 132兆4,113億円 |
インカムゲイン | 50兆5,529億円 |
GPIFは2001年から本格的に運用を開始し、約22年間で**年平均3.99%**のリターンを達成しています。
これは、銀行預金や個人向け国債などの低リスク資産と比較して、非常に高い運用成績です。
さらに、GPIFはリーマンショックやコロナショックなどの金融危機時にも、大きな損失を出すことなく、安定したリターンを維持してきました。
GPIFの投資スタイル
資産クラス | 割合 |
国内債券 | 25% |
外国債券 | 25% |
国内株式 | 25% |
外国株式 | 25% |
GPIFは、上記の4つの資産クラスに分散投資することで、リスクを抑えながら安定したリターンを目指しています。
GPIFの成功の秘訣は「長期保有」と「分散投資」
GPIFの運用成績が安定しているのは、インデックス投資の大前提である「未来の相場は予測できない」「人類の経済は長期的に見れば成長する」という考えに基づき、長期保有と分散投資を徹底しているからです。
GPIFは、短期的な相場の変動に一喜一憂することなく、長期的な視点で世界経済の成長に賭け続けてきたからこそ、このような素晴らしい運用成績を達成できたのです。
まとめ:インデックス投資は「家計の都合」で判断!
この記事では、インデックス投資における「保有」の重要性について、GPIFの運用成績を参考に解説しました。
インデックス投資とは、世界経済の長期的な成長に賭ける投資手法であり、短期的な相場の変動に左右されることなく、淡々と積み立てを続けることが成功の秘訣です。
「相場が高いから」という理由だけで利益確定や積立停止をするのではなく、家計の都合に合わせて判断しましょう。
GPIFのように、長期的な視点で投資を続けることで、あなたも将来のお金の不安を解消できるはずです。
よくある質問
Q. インデックスファンドは、いつまで積み立てればいいの?
A. 基本的には、お金が必要になるまで積み立てを続けましょう。例えば、老後の生活資金としてインデックスファンドに投資している場合は、老後を迎えて生活資金が必要になるまで積み立てを続けるのがおすすめです。
Q. 株価が暴落したら、積み立てを停止した方がいいの?
A. いいえ、株価が暴落している時こそ、安い価格で多くの口数を購入できるチャンスなので、積立を続けることをおすすめします。
Q. インデックス投資は、本当に儲かるの?
A. インデックス投資は、市場全体の成長に連動する投資手法なので、長期的に見れば安定したリターンが期待できます。しかし、短期的には損失が出る可能性もあるため、余裕資金で投資することが重要です。
Q. どんなインデックスファンドを選べばいいの?
A. インデックスファンドを選ぶ際は、運用コスト(信託報酬)が低いものを選ぶようにしましょう。また、投資対象となる指数や地域なども考慮して、自分に合ったインデックスファンドを選ぶことが大切です。
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