2024年から始まる新NISA。
投資枠の拡大や非課税期間の恒久化など、投資家にとって非常に魅力的な制度です。
そんな新NISAで投資先として注目されているのが**「インド株」**です。
「これから投資を始めるならインド株がいいよ!」なんて友人から聞いたことがある人もいるのではないでしょうか?
確かに、インドは世界最大の人口を抱え、経済成長が著しい国として知られています。
しかし、投資初心者の方にとっては、「インド株って本当に投資して大丈夫なの?」「どんなリスクがあるの?」と不安に感じることもあるかもしれません。
そこで今回は、新NISAでインド株投資はありなのか?について、メリット・デメリットや投資する際の注意点、そしておすすめ銘柄まで徹底解説していきます!
なぜ今インド株が注目されているのか?
インド株が注目される理由は、主に以下の3つです。
1. 世界一の人口大国へ!
2023年、インドは中国の人口を抜き、世界一の人口大国となりました。
国連のデータによると、インドの人口は2060年頃にピークを迎え、約17億人に達すると予測されています。
膨大な人口は巨大な消費市場を形成し、経済成長の大きな原動力となります。
2. 高い経済成長率
インドは近年、世界トップクラスの経済成長率を記録しています。
IMFの予測によると、2027年にはインドのGDPは世界第3位に浮上すると見込まれています。
経済成長の加速は企業業績の向上に繋がり、株価上昇を期待できます。
3. 生産年齢人口の増加
インドは人口ボーナス期に突入しており、**生産年齢人口(15~64歳)**が今後さらに増加すると予測されています。
労働力人口の増加は経済活動を活発化させ、さらなる経済成長を促進すると期待されています。
インド株投資の魅力
新NISAでインド株投資をする魅力をさらに深掘りしていきましょう。
メリット1:高い成長ポテンシャル
上記で解説した通り、人口増加、経済成長、生産年齢人口の増加という3つの要素が、インド株には高い成長ポテンシャルをもたらしています。
実際に、インドの代表的な株価指数であるNifty50は、過去20年間で約15倍にまで成長しました。
これは、米国株の代表的な指数であるS&P500を超えるリターンです。
メリット2:分散投資効果
インド株は他の先進国市場との相関性が低いため、ポートフォリオに分散投資効果をもたらします。
例えば、米国株が低迷している時にインド株が好調であれば、ポートフォリオ全体の損失を抑えることができます。
メリット3:新NISAの恩恵を最大限に享受できる
新NISAでは、年間240万円まで非課税で投資できます。
長期投資に適したインド株は、新NISAの非課税メリットを最大限に活かせる投資先と言えるでしょう。
インド株投資のリスクと注意点
高い成長ポテンシャルを秘めたインド株ですが、投資する際にはリスクと注意点もしっかりと理解しておく必要があります。
注意点1:新興国ならではのカントリーリスク
インドは新興国に分類されるため、政治・経済の不安定さや法制度の未整備といったカントリーリスクが存在します。
これらのリスクが顕在化すると、株価が大きく下落する可能性があります。
注意点2:為替リスク
インド株に投資する場合、円高ルピー安になると為替差損が発生する可能性があります。
インドは高インフレ傾向にあるため、ルピー安が進むリスクは常に意識しておく必要があります。
注意点3:投資信託の信託報酬が高い
インド株に投資する投資信託は、信託報酬(運用管理費用)が他の投資信託と比べてやや高い傾向にあります。
信託報酬は運用成績に直接影響を与えるため、低コストなファンドを選ぶことが重要です。
新NISAでインド株投資をする際のポイント
ポイント1:サテライト投資として活用する
カントリーリスクや為替リスクを考慮すると、インド株への投資比率は抑えめにするのがおすすめです。
新NISAでは、年間120万円まで投資できる**「つみたて投資枠」と、年間120万円まで投資できる「成長投資枠」**があります。
メインの投資先を**「つみたて投資枠」でS&P500や全世界株式(オルカン)といったリスクが低く安定的なリターンが見込める投資信託に設定し、「成長投資枠」でインド株などのリスクは高いがリターンも大きい投資信託に一部を投資する「サテライト投資」**という方法が有効です。
ポイント2:積立投資でリスクを抑える
インド株は値動きが大きいため、一括投資よりも積立投資の方がリスクを抑えられます。
毎月一定額をコツコツ積み立てることで、高値掴みのリスクを軽減し、平均購入単価を抑える効果も期待できます。
ポイント3:長期投資を前提にする
インド株は長期的な経済成長を背景に、中長期的な視点で投資するのがおすすめです。
短期的な値動きに一喜一憂せず、10年以上といった長期スパンで保有することで、複利効果による資産形成を目指しましょう。
新NISAでおすすめのインド株投資信託
最後に、新NISAでおすすめのインド株投資信託を3つ紹介します。
週刊ダイヤモンド社より引用
おすすめ銘柄1:eMAXIS Slim インド株式インデックス
三菱UFJ国際投信が運用する低コストなインデックスファンドです。
信託報酬は年0.473%と、インド株投資信託の中では比較的低い水準となっています。
インドの代表的な株価指数であるNifty50に連動するため、インド株全体に投資したい方におすすめです。
楽天証券、SBI証券、auカブコム証券など、多くの証券会社で購入できます。
みなさまに選ばれてNo.1おすすめ銘柄2:SMTAM インド株式インデックスオープン
三井住友DSアセットマネジメントが運用するインデックスファンドです。
信託報酬は年0.308%と、インド株投資信託の中で最も低い水準となっています。
eMAXIS Slim インド株式インデックスと同様にNifty50に連動するため、低コストでインド株全体に投資したい方におすすめです。
ただし、現状はauカブコム証券のみで購入可能です。
auカブコム証券おすすめ銘柄3:SBI-iシェアーズ インド株式
SBIアセットマネジメントが運用するインデックスファンドです。
信託報酬は年0.4638%と、インド株投資信託の中では中程度の水準となっています。
インドの代表的な株価指数であるSENSEXに連動します。
Nifty50とSENSEXの値動きには大きな違いはないため、信託報酬の安さを重視する方であれば、eMAXIS Slim インド株式インデックスよりもSBI-iシェアーズ インド株式の方がおすすめです。
ただし、現状はauカブコム証券とSBI証券のみで購入可能です。
詳しくはコチラ・・・まとめ:新NISAでインド株投資をするなら分散投資と積立投資を意識しよう!
今回は、新NISAでインド株投資はありなのか?について解説しました。
インド株は高い成長ポテンシャルを秘めた魅力的な投資先ですが、新興国ならではのリスクも存在します。
リスクと注意点をしっかりと理解した上で、分散投資と積立投資を意識することで、新NISAを活用した効率的な資産形成を目指しましょう!
最後に、投資は自己責任で行いましょう。
投資判断を行う前に、必ずご自身で十分な情報収集を行い、リスクを理解した上で投資するようにしてください。
みなさまに選ばれてNo.1