【2024年最新】円高と株安のダブルパンチ到来!?今後の見通しと資産を守る対策を徹底解説!

ナナ

こんにちは。ナナです。
このブログでは、新NISAを使った投資について基本から分かりやすく紹介していきます。
自分の未来は自分で切り開く、その一歩を一緒に踏み出しましょう!

2024年、投資家にとって気がかりなのは、急激な円高と米国株安のダブルパンチ到来の可能性です。

米国発の世界的なインフレや金融引き締めによる景気後退懸念など、相場は不安定な状況が続いています。

「このまま円高・株安が続いたらどうしよう…」

「資産を減らさないためにはどうすればいいの?」

本記事では、このような不安を抱えるあなたに向けて、以下の内容を解説していきます。

  1. 円高・株安の現状分析
  2. 円高・株安が起きる原因とは?
  3. 今後の見通し:楽観視は危険?
  4. 資産を守るための具体的な対策
  5. よくある質問:専門家が回答

この記事を読めば、円高・株安の現状を正しく理解し、落ち着いて対策を立てることができます。

ぜひ最後まで読んで、今後の投資戦略に役立ててください。

円高・株安の現状分析:私たちへの影響は?

まずは、2024年7月時点での円高・株安の状況を詳しく見ていきましょう。

①急速な円高が進行!1ドル=150円台に突入

2024年に入り、円高が急速に進行しています。わずか数ヶ月で1ドル=140円台に突入し、一時は150円台を突破する場面も見られました。

【ドル円の推移(過去1年間)】

(ドル円チャートを掲載)

円高によって、私たちの生活には以下のような影響が考えられます。

  • 海外旅行が安くなる: 海外旅行代金のうち、航空券代や宿泊費などが円換算で安くなります。
  • 輸入品が安くなる: 食料品やエネルギーなど、海外からの輸入品が円換算で安くなります。
  • 海外投資で為替差損が発生する可能性: 海外株式や投資信託など、外貨建て資産の円換算額が減少します。

②米国株も下落傾向…S&P500は調整局面へ

米国株式市場も、調整局面に入っています。代表的な株価指数であるS&P500は、2024年に入ってから下落傾向が続いており、一時は年初来安値を更新しました。

【S&P500の推移(過去1年間)】

(S&P500チャートを掲載)

米国株安は、私たちの生活に以下のような影響が考えられます。

  • 保有している米国株や投資信託の評価額が下落する
  • 企業業績の悪化により、賃金や雇用に影響が出る可能性がある

③円高と株安のダブルパンチで資産が目減りするリスクも!

特に注意が必要なのは、**円高と株安が同時に進行する「ダブルパンチ」**です。

例えば、あなたが1ドル=160円の時に50ドルの米国株式を購入したとします。

この時の投資額は8,000円です。

しかし、その後、円高が進行して1ドル=140円になり、さらに米国株が下落して40ドルになったとしましょう。

この場合、保有している米国株式の評価額は5,600円(40ドル×140円)となり、当初の投資額から2,400円も目減りしてしまうのです。

このように、円高と株安が同時に進行すると、資産が目減りするリスクが高まります。

なぜ円高・株安は起こる?その背景をわかりやすく解説!

円高・株安が起きる原因は、複雑に絡み合っており、一言で説明するのは難しいです。

しかし、基本的なメカニズムを理解しておくことは、今後の見通しを立てる上で非常に重要となります。

ここでは、主な要因を3つに分けて解説していきます。

①米国利上げの終了&利下げ観測でドル安・円高が進行!

まず、円高の背景として挙げられるのが、米国の金融政策の変化です。

米国では、2022年から続くインフレ抑制のために、FRB(連邦準備制度理事会)が積極的に利上げを行ってきました。

しかし、度重なる利上げによって景気後退懸念が強まったことや、インフレ率がピークアウトしたことから、2023年後半には利上げを停止。2024年に入ると利下げ観測も高まり、ドル売りが加速しています。

一般的に、金利が上昇すると通貨の価値は上がり、金利が低下すると通貨の価値は下がります。

これは、金利が高い通貨を持つ方が有利になるため、その通貨の需要が高まり、価値が上昇するためです。

逆に、金利が低下すると、その通貨を持つメリットが薄れるため、需要が減り、価値が下落します。

今回のケースでは、米国の利上げ停止&利下げ観測によって、ドル金利の低下が見込まれ、ドル安・円高が進行しているというわけです。

②米国経済の先行き不透明感が株安の要因に

米国株安の背景には、米国経済の先行きに対する不安感があります。

度重なる利上げの影響で、企業業績は悪化しつつあり、景気後退の可能性も懸念されています。

特に、ITバブル崩壊の再来を懸念する声も上がっています。

2000年代初頭に起きたITバブル崩壊では、IT関連企業の株価が暴落し、世界経済に大きな打撃を与えました。

現状は、当時ほど深刻な状況ではありませんが、IT関連企業への依存度が高い米国経済にとって、無視できないリスクと言えるでしょう。

③世界的なリスクオフムードで安全資産の円が買われる!

世界経済の先行き不安から、投資家の間では**「リスクオフ」**のムードが広がっています。

リスクオフとは、投資家がリスクを回避するために、株式などのリスク資産を売却し、現金や国債などの安全資産に資金を移す動きのことです。

円は、歴史的に安全資産と見なされてきました。

これは、日本が世界最大の債権国であり、政治・経済が比較的安定しているためです。

そのため、世界経済の先行き不安が高まると、円が買われやすくなる傾向があります。

今後の見通し:楽観視は危険?専門家の見解は?

では、今後の円高・株安はどうなるのでしょうか?

残念ながら、為替や株式市場の動向を正確に予測することは不可能です。

しかし、専門家の見解や過去のデータなどを参考に、ある程度のシナリオを想定しておくことは重要です。

①さらなる円高が進行する可能性も?

多くの専門家は、2024年中は円高基調が続くと予想しています。

その理由として、以下の点が挙げられます。

  • 日米の金利差縮小: 米国の利下げ観測が強まる一方で、日本銀行は金融緩和政策を維持する姿勢を見せており、日米の金利差は縮小傾向にあります。
  • 日本の貿易黒字縮小: エネルギー価格の高騰などにより、日本の貿易収支は悪化しており、円安圧力は弱まっています。
  • 地政学リスクの高まり: ロシア・ウクライナ情勢や米中対立など、地政学リスクの高まりも、安全資産としての円需要を高める要因となっています。

②米国株は調整局面が長期化する可能性も…

米国株式市場については、当面は調整局面が続くとの見方が有力です。

その理由として、以下の点が挙げられます。

  • 企業業績の悪化: インフレや利上げの影響で、企業業績は悪化しており、今後さらなる悪化が懸念されています。
  • 景気後退懸念: 度重なる利上げの影響で、米国経済は減速しており、景気後退に陥る可能性も懸念されています。
  • バリュエーション調整: 近年の株価上昇によって、株価は割高な水準となっており、バリュエーション調整(割高感の解消)が進む可能性があります。

③専門家の意見はあくまでも参考程度に!

ただし、専門家の意見はあくまでも参考程度に留めておくべきです。

なぜなら、為替や株式市場は、常に予想外の出来事が起こる可能性があるからです。

過去の例を見ても、専門家の予想が外れることは珍しくありません。

資産を守る!円高・株安に備える具体的な対策

円高・株安が進む可能性がある中で、私たち投資家はどのように資産を守っていけば良いのでしょうか?

ここでは、具体的な対策方法を5つ紹介します。

①積立投資を継続!「ドルコスト平均法」でリスクを軽減

円高・株安が不安定な状況下でも、積立投資を継続することが重要です。

特に、**毎月一定額で購入する「ドルコスト平均法」**を活用することで、リスクを軽減しながら、長期的な資産形成を目指せます。

ドルコスト平均法とは、価格が変動する金融商品を、毎月一定額ずつ購入していく投資方法です。

価格が高い時は少なく、価格が安い時は多く購入することで、平均購入単価を抑え、リスクを分散することができます。

【ドルコスト平均法のイメージ】

(ドルコスト平均法の図を掲載)

②タイミング投資も有効!ただし「自己責任」で!

「円高・株安が進んだタイミングで、まとまった資金を投資したい」

そう考える方もいるかもしれません。

確かに、底値で投資できれば、大きなリターンを得られる可能性があります。

しかし、相場の底を見極めることは非常に難しいため、あくまでも自己責任で行うようにしてください。

タイミング投資を行う際のポイントとしては、以下の点が挙げられます。

  • 余剰資金の範囲内で行う
  • 分散投資を行う
  • 損切りラインを設定する
  • 長期的な視点を持つ

③資産の分散!国内外の様々な資産に分散投資

「卵は一つの籠に盛るな」

投資の世界では、よくこのような言葉が使われます。

これは、特定の資産に集中投資するのではなく、国内外の様々な資産に分散投資することで、リスクを軽減するべきだという意味です。

具体的には、以下のような資産に分散投資することを検討してみましょう。

  • 国内株式
  • 外国株式
  • 国内債券
  • 外国債券
  • 不動産
  • コモディティ(金など)

④長期投資を意識!短期的な値動きに一喜一憂しない

投資で成功するためには、長期的な視点を持つことが重要です。

短期的な値動きに一喜一憂して、売買を繰り返していると、手数料や税金がかさみ、結果的に損をしてしまう可能性があります。

**「複利効果」**を最大限に活かすためにも、少なくとも10年以上、できれば20年以上という長期的なスパンで投資を行いましょう。

⑤専門家の意見も参考に!ファイナンシャルプランナーに相談

投資について、自分一人では判断が難しい場合は、ファイナンシャルプランナー(FP)などの専門家に相談するのも良いでしょう。

FPは、あなたの資産状況や投資目標などをヒアリングした上で、最適な投資プランを提案してくれます。

よくある質問:専門家が回答!

①今、積立投資の金額を増やすのはあり?

A. 積立投資は、相場環境に左右されずに、コツコツと継続することが重要です。

そのため、相場を気にして積立金額を増減する必要はありません。

ただし、余裕資金がある場合は、積立金額を増やすことも検討してみましょう。

②暴落時に備えて現金比率を高めるべき?

A. 暴落時に備えて、ある程度の現金比率を高めておくことは重要です。

しかし、現金比率を高めすぎると、投資によるリターンが得にくくなるという側面もあります。

ご自身のリスク許容度や投資目標などを考慮しながら、適切な現金比率を検討するようにしましょう。

③利益が出ている部分は売却した方が良い?

A. 投資の基本は、「安く買って、高く売る」ことです。

そのため、利益が出ている部分は売却し、利益を確定するという選択肢も考えられます。

ただし、安易な売却は、税金がかさむ可能性や、将来の値上がり益を取り逃す可能性もあります。

売却するかどうかは、今後の市場動向やご自身の投資戦略などを総合的に判断する必要があります。

まとめ:円高・株安に備え、冷静な行動を!

今回は、円高・株安の可能性と、その対策について解説しました。

世界経済の先行きは不透明感が強く、円高・株安が長期化する可能性も否定できません。

しかし、過度に不安に思う必要はありません。

重要なのは、冷静に現状を分析し、適切な対策を講じることです。

本記事で紹介した内容を参考に、ご自身の資産状況や投資目標に合った対策を検討してみて下さい。

※ 本記事の内容は、あくまで情報提供を目的としたものであり、投資を推奨するものではありません。投資に関する最終的な決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。

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