「貯金だけじゃ不安…でも投資って怖い」「初心者でも始めやすい方法が知りたい」
そんな方におすすめなのがインデックス投資です。
この記事では、投資未経験者でも無理なくスタートできるインデックス投資の始め方を、FP(ファイナンシャルプランナー)の視点から詳しく解説します。
「何を買えばいいの?」「どこで買えばいいの?」「どれくらいお金が必要?」など、よくある疑問も徹底的に解決します。
インデックス投資とは?初心者が知るべき基本の“き”
インデックス投資とは、市場全体の値動きに連動する投資信託やETF(上場投資信託)に投資する方法です。
たとえば「日経平均株価」や「TOPIX」「S&P500」といった**株価指数(インデックス)**に連動する商品を買えば、個別株を1つずつ選ばなくても、広く分散された投資が自動的にできます。
インデックス投資のメリット
- リスクが分散される
1社の倒産リスクに左右されにくく、市場全体に投資できる - 手数料(信託報酬)が安い
アクティブファンドと比べ、運用コストが低い - 初心者でも続けやすい
「買ったら基本的にほったらかし」でOK - プロのアクティブ運用よりも成績が良いことが多い
過去のデータでは、アクティブファンドの多くがインデックスファンドに勝てていません
インデックス投資のデメリット
- 短期的に大きな利益は期待できない
- 市場全体が下落すれば、自分の資産も減る
- 退屈に感じやすい
インデックス投資は**「長期・積立・分散」の3つが基本戦略。10年、20年といった長い時間を味方につける投資**です。
【初心者向け】インデックス投資を始めるための準備
① 投資の目的を明確にする
まず「何のために投資するのか」をはっきりさせましょう。
- 老後資金
- 教育資金
- 住宅購入
- 余剰資金の運用
目的によって「投資期間」「リスク許容度」が異なります。
【例】老後資金→20年以上の長期投資、短期的な元本割れは許容できる/教育資金→10年以内の中期投資、リスク抑えめ。
目的を決めることで、適切な商品選びや積立額の設定につながります。
② 証券口座を開設する
インデックス投資は「証券会社」の口座が必要です。おすすめは手数料が安く、ネット完結の証券会社。
初心者に人気のネット証券3選:
- SBI証券
→ 業界最大手。投資信託の取扱数が豊富。Tポイント・Vポイントが使える。 - 楽天証券
→ 楽天ポイントで投資可能。楽天カード決済でポイント還元も。 - マネックス証券
→ 米国株や海外ETFの取り扱いに強い。
【体験談】
「私は楽天証券を選びました。楽天ポイントが貯まっていたので、ポイント投資から始めました。最初は1,000円から。ポイントだから怖くなかったです。」
→ 「少額から」「ポイントから」始めると心理的ハードルが下がります。
③ NISA・iDeCoを活用する
税金の優遇を受けられるつみたてNISAやiDeCoを利用すれば、非課税枠で効率よく資産形成が可能です。
【NISAとiDeCoの違い】
項目 | つみたてNISA | iDeCo |
---|---|---|
年間投資枠 | 40万円 | 14.4~81.6万円(職業による) |
非課税期間 | 20年 | 60歳まで運用益非課税 |
途中引き出し | 可能 | 60歳まで不可 |
控除 | なし | 掛金が所得控除 |
初心者はまず「つみたてNISA」から始め、余裕があればiDeCoも検討するのが◎。
【実践】インデックス投資の始め方ステップバイステップ
ステップ1:商品を決める
初心者に人気のインデックスファンド:
- eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
- eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド
→ 「全世界」か「米国株式」1本で十分分散効果あり。
迷ったら「全世界株式」にしておけばOK。
【補足】
日本株だけに偏ると、日本経済の低成長リスクをもろに受けます。
米国や世界に広く投資できる商品が基本。
ステップ2:積立額・積立日を決める
- 無理のない金額(生活費を圧迫しない範囲)
- 毎月決まった日に自動引き落とし設定
【例】毎月1万円を年利5%で20年間積立
→ 約411万円(元本240万円+利益171万円)
「一気に多額を投資する」のではなく、コツコツ積立を続けることで時間分散の効果が出ます。
ステップ3:自動積立設定
証券会社の「自動積立機能」で設定。
→ 入金から購入まで自動化されるので、毎月手動で操作する必要なし。
【アドバイス】
給与振込口座から自動引き落とし設定しておくと、「残高不足」で買えないトラブルを防げます。
よくある初心者の悩みと解決策
「今、始めるのは遅いのでは?」
→ 投資に「ベストなタイミング」は存在しません。
過去20年のS&P500の成績でも、長期で見れば右肩上がり。
**「始めるなら今が最善」**です。
「相場が下がったら怖い」
→ 暴落は「安く買えるチャンス」。
ドルコスト平均法で積立していれば、下がった時ほど多くの口数を買えます。
→ 長期では平均取得単価が下がり、回復局面で利益が出やすい。
「たくさん商品がありすぎて選べない」
→ 「全世界株式」か「S&P500」だけで十分。
複数ファンドを持つと管理が煩雑になるだけ。
1~2本で分散は効いています。
【FAQ】インデックス投資のよくある質問
Q1:元本割れしますか?
A1:短期ではあります。ただし15年以上運用すれば、過去のデータでは元本割れリスクはほぼゼロ(S&P500の場合)。
→ 「長期」であればリスクは時間が薄めてくれる。
Q2:いくらから始めればいい?
A2:1,000円から可能(楽天証券・SBI証券)。
「金額」よりも「続ける」ことが大切。
Q3:利益が出たらどうする?
A3:基本は利益確定せずに再投資(複利効果)。
NISAの場合、20年の非課税期間いっぱい持ち続けるのが得策。
【まとめ】初心者は「シンプル・長期・自動化」でOK
初心者がインデックス投資で資産形成するポイント:
✅ 商品は「全世界株式」または「S&P500」1本で十分
✅ 毎月一定額を自動積立
✅ 相場に一喜一憂せず「ほったらかし」
インデックス投資は「地味だけど堅実」。
未来の自分に「やってよかった」と思える選択になるでしょう。
今日が一番若い日。あなたも、まずは1歩踏み出してみませんか?
【著者プロフィール】
● FP資格保有ライター/投資歴10年/年間300記事執筆/自らもNISA・iDeCoで資産形成中。

