「投資を始めたいけど、何から始めたらいいか分からない…」
そんな悩みをお持ちのあなたへ。
投資初心者の方にとって、インデックスファンドは最適な投資先の一つです。
なぜなら、インデックスファンドは、市場全体の動きに連動するように設計されているため、個別株のように銘柄選びに頭を悩ませる必要がないからです。
しかし、インデックスファンドにも様々な種類があり、どれを選べば良いか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、投資初心者の方向けに、インデックスファンド選びの4つのポイントを分かりやすく解説します。
さらに、私のおすすめの投資信託も具体的にご紹介しますので、ぜひ最後まで読んで、あなたにぴったりのインデックスファンドを見つけてくださいね!
インデックスファンドとは?
そもそもインデックスファンドとは何か?
簡単に言うと、日経平均株価やS&P500などの特定の指数(指標)の値動きと同じように動くように運用される投資信託のことです。
例えば、日経平均株価に連動するインデックスファンドであれば、日経平均株価が上がればファンドの価格も上がり、日経平均株価が下がればファンドの価格も下がります。
インデックスファンドは、市場全体の動きに連動するため、個別株のように銘柄選びに頭を悩ませる必要がありません。
また、運用コストが低く抑えられているのも大きなメリットです。
そのため、長期的な資産形成を目指す投資初心者の方には、インデックスファンドへの投資がおすすめされています。
初心者向け!インデックスファンド選びの4つのポイント
インデックスファンドを選ぶ際には、以下の4つのポイントを参考にしましょう。
- コスト
- トラッキングエラー
- 純資産残高
- 信託期間
これらのポイントを一つずつ詳しく解説していきます。
1. コスト
インデックスファンドを選ぶ上で、最も重要なポイントの一つが「コスト」です。
コストは、投資信託を運用するためにかかる費用のことで、主に以下の2種類があります。
- 販売手数料:投資信託を購入する際に証券会社に支払う手数料
- 信託報酬:投資信託の運用・管理にかかる費用で、保有している間、毎年発生する
コストは、投資信託の運用成績に直接影響を与えるため、なるべく低いコストのファンドを選ぶことが重要です。
特に、インデックスファンドは、市場全体の動きに連動するように運用されるため、アクティブファンドのように高い運用成績を目指す必要はありません。
そのため、無駄なコストを抑えることが、より重要になります。
日本の投資信託は、海外の投資信託に比べてコストが高い傾向にあります。
金融庁も、日本の投資信託のコストの高さについては問題視しており、改善を求めています。
アメリカと日本の投資信託のコストを比較すると、以下のようになります。
項目 | アメリカ | 日本 |
販売手数料 | 0.59% | 3.20% |
信託報酬 | 0.28% | 1.53% |
収益率(過去10年平均) | 5.20% | -0.11% |
※出典:金融庁「資産運用に関するワーキング・グループ報告書」
ご覧の通り、日本の投資信託は、アメリカに比べて販売手数料も信託報酬も高く、収益率も低くなっています。
これは、日本の金融機関が、国民の大切なお金をコストという形で吸い取っているためです。
金融庁は、金融機関に対して、コストを下げ、国民がより安心して資産運用できるような環境を作るよう求めていますが、なかなか改善されていません。
2. トラッキングエラー
次に重要なポイントが「トラッキングエラー」です。
トラッキングエラーとは、インデックスファンドの実際の運用成績と、目標とする指数の値動きの差のことです。
例えば、S&P500に連動するインデックスファンドがあったとして、S&P500が1年間で6%上昇したのに対し、そのインデックスファンドは5%しか上昇しなかった場合、トラッキングエラーは1%となります。
インデックスファンドは、目標とする指数の値動きにできるだけ忠実に連動することを目指して運用されるため、トラッキングエラーは小さい方が優秀です。
トラッキングエラーが大きくなってしまう原因としては、以下のようなものが考えられます。
- 売買手数料:ファンドが株式を売買する際にかかる手数料
- 監査費用:ファンドの運用状況を監査してもらうためにかかる費用
- 現金比率:ファンドが解約に備えて保有している現金の割合
- 時間差:ファンドがお金を集めてから実際に株式を購入するまでの時間差
これらの要因によって、インデックスファンドの運用成績は、目標とする指数の値動きと完全に一致することは難しく、どうしてもトラッキングエラーが発生してしまうのです。
しかし、トラッキングエラーをいかに小さくするかは、ファンド運用会社の腕の見せ所であり、優秀なファンド運用会社ほど、トラッキングエラーを小さく抑えることができます。
そのため、インデックスファンドを選ぶ際には、トラッキングエラーが小さいファンドを選ぶようにしましょう。
楽天証券やSBI証券などのネット証券では、投資信託のトラッキングエラーを簡単に確認することができます。
例えば、楽天証券の投資信託情報ページでは、「トラッキングエラー(TE)」という項目で、過去1年間のトラッキングエラーが表示されています。
トラッキングエラーの値が小さいほど、目標とする指数の値動きに忠実に連動していることを示していますので、参考にしましょう。
3. 純資産残高
3つ目のポイントは「純資産残高」です。
純資産残高とは、そのファンドに投資されている資金の合計額のことです。
インデックスファンドは、規模が大きいほど、以下のメリットがあります。
- コストが安くなりやすい:運用コストを多くの投資家で分担できるため
- トラッキングエラーを小さくしやすい:大規模な売買がしやすいため
そのため、純資産残高が大きいファンドを選ぶことが重要です。
目安としては、純資産残高が30億円以上のファンドを選ぶようにしましょう。
逆に、純資産残高が10億円程度のファンドは、規模が小さく、コストが高く、トラッキングエラーも大きくなりやすい傾向にありますので、注意が必要です。
楽天証券やSBI証券などのネット証券では、投資信託の純資産残高ランキングを確認することができます。
これらのランキングを参考に、純資産残高が大きいファンドを選ぶようにしましょう。
4. 信託期間
最後のポイントは「信託期間」です。
信託期間とは、投資信託の運用期間のことです。
投資信託には、償還日が決まっているものと、償還日が決まっていないもの(無期限)があります。
償還日とは、投資信託の運用が終了する日のことです。
償還日が近いファンドに投資してしまうと、運用期間が短くなってしまい、せっかく投資しても十分なリターンを得られない可能性があります。
そのため、償還日が近いファンドは避けるようにしましょう。
逆に、償還日が決まっていないファンドであれば、長期にわたって運用することができますので、安心です。
投資信託の情報ページには、「設定日」と「償還日」が記載されています。
設定日とは、投資信託の運用が開始された日のことです。
設定日が最近過ぎないファンドを選ぶようにしましょう。
設定日が最近過ぎると、過去の運用状況を確認することができず、ファンドの運用実績を判断することが難しくなるためです。
償還日については、できるだけ償還日が遠いファンド、または償還日が決まっていないファンドを選ぶようにしましょう。
おすすめの投資信託
以上の4つのポイントを踏まえて、S&P500に連動するおすすめの投資信託を2つご紹介します。
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド
これらの投資信託は、いずれもコストが低く、トラッキングエラーも小さく、純資産残高も大きく、償還日が無期限という、非常に優れたインデックスファンドです。
楽天証券やSBI証券などのネット証券で簡単に購入することができますので、ぜひ検討してみてください。
まとめ|インデックスファンド選びで失敗しないために
今回は、投資初心者の方向けに、インデックスファンド選びの4つのポイントをご紹介しました。
これらのポイントを参考に、あなたにぴったりのインデックスファンドを見つけて、長期的な資産形成を目指しましょう。
ただし、投資の世界には「絶対」はありません。
最終的には、ご自身で判断することが重要です。
その判断力を身につけるためにも、様々な情報を収集し、知識を深めていくようにしましょう。
このブログでは、投資に関する情報を分かりやすく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
あなたの人生が、少しでも豊かになることを願っています。
みなさまに選ばれてNo.1